とある日のカメラのある暮らし #03|Hayashi

林
とある日のカメラのある暮らし #03|Hayashi

はじめに

こんにちは。林です。

とある日のカメラがある暮らし、連載3回目です。

今まではミラーレスカメラなどを使って撮る風景をご紹介してきましたが、今回はより気楽にスマホで撮っていこうと思います。

iPhoneだけ持って早朝の井の頭公園を散歩

iPhoneだけ持って散歩に出る、日常で一番よくある場面です。

普段なかなか早起きできない自分ですが、珍しく6時に起きて早朝の井の頭公園へ。

向かう途中で虹が見れました。早起きってすごい。

井の頭公園は都内のこの場所にあるのが奇跡的なほどの大きな公園です。
朝から水の音が聴こえるのはとてもよい。

今までに何枚の木を撮ったかわからないくらいですが、良い木を見ると必ず撮ってしまいます。

水のテクスチャーが好き。
水面も無限に撮ってしまう被写体です。
iPhone 15 Pro Maxを使っているのですが、望遠レンズが120mmなので良い意味で平面的に撮れてとても好きです。

良い渦。
大学時代に渦の研究をしていたので、よい渦にも敏感です。

光が差して水底が照らされるのが好きです。
透明なものは光が通過するとさらに透明に見えるのが良いですね。

照らされる水底と緑の反射。
ほんの少し場所を変えるだけで表情が変わるので、全然散歩が進みません。

水に反射する強い光。
iPhoneは強い光が入ると急に白飛びするので、白飛びまでの滑らかさはやっぱりスマホよりミラーレス、デジタルよりフィルムの方がいいなと思ったりします。
むしろカメラの差はハイライトの飛び方のスムーズさだけなのではないかと思うくらいです。

手前の木の表情がいいなと思った一枚。
いいなと思ってシャッターを切る、ということをずっと繰り返していますが、よく考えるとその心の動きが不思議だなと思ったりします。

上の写真と同じ場所から望遠で。
自分はレイヤー感があるものや、ひとつの画面で何かが何種類か写っている状況が好きなようです。

壁に落ちる木漏れ日。

この写真、今回で一番好きかもしれません。
iPhoneってすごいと思いました。

RAWで撮ってDaVinci Resolveで現像

今回の写真はRAWで撮ってDaVinci Resolveで現像しています。

現像には自分が作って販売もしているグレーディング用のプロダクトであるMonetを使用しています。
https://monet-grading.studio.site/

このフローにすることでiPhoneでも「こうなってほしい」という色と質感を再現出来るようになり、下手するとiPhoneだけでいいのでは…と思うことも多いです。

高架下。
線路の隙間から落ちる光が葉っぱに当たっているところと、葉っぱの隙間からの光が柱に当たっているところ。
その関係性が入れ替わっているのが面白いなと思って撮りました。

改札。
改札っていつ見ても良いですよね。
井の頭公園駅の改札は電車が通ると隙間から見えるのが最高です(後半に掲載の動画に写っています)。

この駅舎の窓のあたりの光がまた良いんですよね…
自分は異素材が好きなので、ひとつの画面に素材が複数あるポイントもよく撮ってしまいます。

磨りガラスが持つ抽象性も大好きです。
普段磨りガラスを持ち歩いて色んなものを抽象して撮っているくらいです。

自然に譲っている人工物も好きです。

セルフポートレート。
ただでさえ短い脚が歪んでさらに短くなっている…

上の写真と組にしようと思って撮ったものです。
組を見つけていくのもスナップの面白さですね。
見つかった瞬間の「は!」という気持ちが大好きです。

踏切。
こう見るとめっちゃ夏ですね…!
9月も半ばなのですが、「今日こそ夏ラストっぽい日だな」と思う日が7回くらいあります。
まだ夏は終わりそうにありません。

井の頭公園の周りは様々な電車の見え方があって面白いです。
誰かと一緒にスナップしたら切り取り方が違って楽しそう…!

木漏れ日が丸いのは太陽の形が投影されているから。
これを知ってから木漏れ日を見るたびに今日も太陽は丸いなって思ってしまいます。

ラストは涼しげな噴水で。
連載3回、どれも夏の画だったので次回は少し涼しくなって秋っぽい写真が撮れるのではと楽しみです。

世界一簡単なスナップムービーの撮り方

今回はiPhoneで動画も撮ってみました。

以前Xで紹介して反響のあった「世界一簡単なスナップムービーの撮り方」を再掲してみます。

【世界一簡単なスナップムービーの撮り方】

1.いいなと思った景色の前にただ立つ
・撮ろうとせずにいいなと思った場所に立つことを考える
・立てたと思ってからiPhoneをポケットから取り出す

2.iPhoneを構えてただ動画を撮る
・設定とか気にせずオートで撮る
・動画はシャッタースピードが上がってはいけないとか気にしない
・無理にカメラを動かそうとせずただ固定で撮る
・10秒撮っておくと「もっと長めにしておけばよかった…!」が無いのでおすすめ

3.なんとなく動画を繋げる
・ほんと適当でOK
・カットの繋がりとか考えないで勘で並べる

4.なんとなく音楽をつける
・たのしい感じ、悲しいかんじとかだけ決めとくと最高
・音楽は素材サイトでDLすると著作権がクリアされているので安心です

iPhoneで撮るスナップムービーはとても簡単なので是非お気軽に挑戦してみて貰えたら嬉しいなと思っています。

おわりに

今回はiPhone片手に早朝の散歩の様子をお送りしました。

次回は最近始めたフィルムカメラの写真をご紹介出来たらいいなと思っています!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

■映像クリエイター:
リコーにてカメラ設計に従事した後、フォトグラファー/シネマトグラファーとしてbird and insectを立ち上げ。現在は写真・映像に関する感覚を言語化して理論に落とし込むことと、逆に理論を感覚化することが仕事。

 

 

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