風景写真家が使うカメラバッグが知りたい!|ロープロ プロトレッカー BP550AW II
はじめに
こんにちは!写真家のGOTO AKIです。読者の皆さんは、お使いのカメラバッグに満足していますか?なかなかベストのカメラバッグってみつからないですよね。
自然風景やアウトドアのシーンで撮影する機会が多い私は、カメラやレンズのラインナップが変わるたびに「もっといいカメラバッグないかな~。」と終わりのないバッグ探しを続けていました。しかし、約3年前に「プロトレッカーBP550AW II」と出会い、自然のフィールドで使うことを想定した作りに大満足。それ以来メインのカメラバッグとして愛用しています。
今回は私の愛用カメラバッグ、ロープロ「プロトレッカーBP550AW II」のお気に入りポイントをお話ししていきたいと思います!
デザイン
外寸は高さ62×幅35×奥行24(センチ)で無駄なスペースのない、四角いイメージの外観です。置いたら写真のように立つ感じで扱いやすい形状です。色は黒いカメラバッグが多い中で、少し青みがかった灰色のような色調で自然風景との相性も抜群です。重量は3.65kgありますが、機材保護と収納力を考えると頑丈であることが大事なので、許容範囲の重さかなと思います。
前面収納スペース
15インチのノートパソコンがすっぽり入る収納スペース高さ36×幅33×奥行3(センチ)です。撮影先へ移動するときはパソコンを入れますが、山へ登るときはレインコートを突っ込んだり、シーンに応じて使い分けがしやすい収納です。パソコンがすべり落ちない構造のフックがついているので移動する時も安心な設計です。
多機能上部カバー
上部カバーは、本体から取り外して単独のカバンとして利用可能。飛行機へバッグを持ち込む時にも外れるので、荷物の制限がある時など融通が効き便利です。背面側にはジッパーが二箇所ついています。収納力もさることながら、使いやすさもデザイナーの気遣いを感じます。
上部カバーの収納スペースが二箇所に分かれているのですが、スペースに余裕があり、無理に荷物を押し込まないで済む使いやすい設計です。上部についている収納スペースにはキーホルダーがついているので、車の鍵など絶対に落としたくないものを収納したり、夜間にしか使わないヘッドライトを入れることが多いです。もう一つのスペースはレンズカバーやブロアーなど、撮影中によく使うものを入れています。上の写真のように、滑り落ち防止のメッシュがついているので、落とさない安心感がありますね。
ポーチ
次の写真は上部カバーをあけるとでてくるポーチです。
このポーチも取り外して単独での使用が可能ですが、私はここにつけっぱなし。上の写真のようにドローンを入れたり、場合によってはおにぎりなどの食料やカメラのバッテリーなど、撮影の目的や移動に合わせて使い分けている収納です。パソコン周りのコード類など、断線を避けるために圧力がかかりにくいこのポーチにまとめて移動することもあります。ポーチのサイズは内寸で高さ13.5×幅25×奥行8(センチ)です。
移動時に便利なハンドベルト
それぞれの写真の中央に写っているのはハンドベルトです。貴重品だらけのカメラバッグは、移動時に肌身離さず持ち歩きますが、例えば空港のトイレでカバンを置けない時など、頑丈なベルトでフックにひっかける際も落ちる心配がなく地味に便利です。また、飛行機の座席上部の収納へバッグを入れる時などは、上の写真のハンドベルトを握ってしっかり荷物を収納できます。車への機材の出し入れでも使いやすいですね。
抜群の収納力
さて、次はカメラバッグの心臓部、機材を入れるメインコンパートメントです。日帰りの登山では、レンズは3-4本、フィルター、予備バッテリー、ボディを1-2台を持っていきます。写真に機材が入っていないスペースがありますが、ここに食料やコーヒー、お菓子などを入れていくことが多いです。スペースに余裕があるのでレンズ交換などもゆったりできるのがお気に入り。
オレンジ色の中敷きにはポケットがついているので予備バッテリーを毎回2-3個持参し、必要な時にすぐ取り出せるようにしています。レイアウトは機材がぶつからなければいいぐらいの感覚で、撮影旅行ごとに自由に変えています。内寸は高さ46×幅31×奥行17(センチ)の大容量です。
小物入れは半透明で視認性が高く、レンズシートやプレート、六角レンチなどメンテナンス系の道具を入れています。
三脚の収納
背面の中央下に三脚受けが隠れているのでそれを取り出して、写真のように収納します。雲台部分を上部カバーで被せると、移動時に三脚の揺れが安定するので歩行が楽になります。三脚はバッグの側面にも装着可能です。
登山バッグとしても優秀
写真中央やや下にあるチェストベルトはバッグの重さを分散してくれるので、移動時に使うことをおすすめします。ベルトの位置は皆さんの体格に合わせて上下に調整ができるので便利です。
ウエストベルトも写真の通り幅広で頑丈な作りです。腰骨を軽く絞めるぐらいの位置で使うと登山時に揺れが少なく、重量が分散されるので必ず使ってほしい機能です。バッグの下に見えているのはレインカバーです。天気が変わりやすい山では、雨が降ったら引っ張り出してカバンを雨から守ります。
側面のポケットは水筒やペットボトルを入れることが多いですが、レリーズや懐中電灯など、長さのあるものを入れることが多い収納です。また、冬場はピッケルや登山用のストックを装着するなど、季節を選ばず使えるのも嬉しいポイントです。
容量の拡張が簡単に!
バッグの背面やベルトに黒くて短い帯がついていますが、ここに別売りの小型のバッグやポーチを接続して、カメラバッグの容量を拡張することができます。
バッグを取り付ける動画をご覧ください。取り付けているバッグは「プロタクティック UTILITY BAG 200 AW」です。
別売りの小型バッグやポーチは種類が豊富です。写真左は「プロタクティック UTILITY BAG 100 AW」です。
拡張用のバッグと背面のジッパー。この拡張バッグのスペースは、レンズ交換をする際ひとまずレンズを収納したり、行動食のチョコレートを詰め込んだり、使い方は自由です。冬に味噌汁のパックを持っていくこともありますね。
移動時のカメラの扱い
移動する時にカメラを首からぶら下げていると首が疲れますよね。
私の場合は、カメラの荷重がカメラバッグのショルダーベルトにかかるよう、ある小道具を使っています。それが写真にあるカラビナという金具です。
カラビナをのように片方をカメラバッグのショルダーベルトへ、もう片方をカメラのストラップへ取り付けて、荷重を分散。移動時に首が疲れないようにしています。このストラップはピークデザインのもので、ワンタッチで接続部がすぐに外れるので、カラビナを付けたり外したりしやすいので使っています。
万が一、カラビナが外れた時もカメラは落ちないように、ストラップ自体は首にかけたままで歩きます。
また、別の方法としてカメラの下部にプレートをつけて、ボディをショルダーベルトに直接つける方法もありますが、私はカラビナ方式で山を歩いています。これも皆さんの楽な方を選んでくださいね。
まとめ
「プロトレッカーBP550AW II」のご紹介、いかがでしたでしょうか。愛用品ということで少し情報量が多くなりました。堅牢で機能的でありながら、使う人に合わせて拡張できるとても融通の効くカメラバッグです。是非、カメラバッグでお悩みの方がいらっしゃいましたら、自然風景やアウトドアのフィールドで「プロトレッカーBP550AW II」の使いやすさを体感してみてください。
■写真家:GOTO AKI
1972年、川崎生まれ。1993~94年の世界一周の旅から今日まで56カ国を巡る。現在は日本の風景をモチーフに創作活動を続けている。2020年日本写真協会賞新人賞受賞。武蔵野美術大学造形構想学部映像学科・日本大学芸術学部写真学科 非常勤講師、キヤノンEOS学園東京校講師。