EOS-1D X Mark III|キヤノン一眼レフカメラのフラッグシップ最新機種が遂に発表!
EOS-1D Xシリーズの最高傑作
本日、キヤノンからEOS-1D X Mark IIIが発表されました。
EOS-1D Xシリーズといえば、キヤノン一眼レフカメラの中でも動体撮影性能が非常に高く、堅牢性を持つことからフラッグシップに位置付けられているモデルです。
オリンピックの時期に合わせて発売される傾向が強いため、大会の年が近づくと「どんなカメラができるんだろう?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
その性能の高さからプロのスポーツカメラマンをはじめ、動物や乗り物を撮影される方々から絶大な支持を得ており、オリンピックをはじめ、昨年日本中が盛り上がったラグビーの大会などでは歴史的な瞬間を収めてきました。
本機種は昨年に開発発表をされていたので、どのような性能なのか気になる方も多いのではないでしょうか?そこで、今回も品川にあるキヤノンプラザSに行ってタッチ&トライをしてきましたので、ぜひご覧ください。
外観をチェック!
EOS-1D Xシリーズの外観で大きな特徴といえば、バッテリーグリップが一体型となっていることですよね。本機種もその仕様は踏襲しているため、縦位置でも横位置でも同じようにシャッターやカスタムボタンを操作できます。
例えばスポーツ撮影の陸上競技では、スタートで整列しているシーンを横位置で撮影し、スタート後は各選手を縦位置で撮影することもあります。ゴールまではあっという間で、一つの操作ミスも許されない場合があるため、ボタンの位置が縦横どちらでも同じように操作できるのは非常に助かります。
ボディ上部のモードやドライブ、WB、ISO、露出補正のボタンやダイヤルは前モデルの1D X Mark II(以下前モデル)と同じなので、本機種でも同じように使用できます。
レイアウトが変わったボディ左側面
ボディ左側面は別売のワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E9Bを新たに差し込める端子が追加されました。
WFT-E9Bは、5GHz帯を使用し、通信速度が高速なIEEE 802.11acの通信を可能にすることができる通信機器です。スタジアムや報道発表の会場など人ごみの中からでも、撮影したデータを素早く送ることが要求される、報道やスポーツカメラマンの期待に応えられるものとなっており、撮影データをより素早く共有することが可能になりました。
使用できるバッテリーは前モデルと同じLP-E19です。すでに予備バッテリーとして購入した方も引き続き使用することができるのは嬉しいですよね。
大きく変わったボディ背面
ボディ背面では大きく変わった部分があります。それはAFオンボタンが同性能をもちながら“スマートコントローラー“という名称のボタンになりました。
スマートコントローラーは静電式になっており、AFポイントの位置をトラックパッドのように滑らかで素早く移動させることが可能です。近いもので言えばEOS Rのタッチ&ドラッグAF機能のようなイメージです。
記録メディアはCFexpressカードのWスロットに変更
またスロット部分では、前モデルがCFカードとCFast2.0カード対応のWスロットでしたが、本機種ではCF expressのWスロットになりました。
CF expressカードはXQDカードと同じサイズでありながら、読み取りや書き込みの速度が1,000を超える非常に高速なカードです。本機種はXQDカードの互換性が無いため、使用できませんので、ご購入の際はご注意ください。
連写性能や動画性能が向上しても、メディアが耐えられず止まってしまうと必要な時に撮影できず困ります。止まることを懸念して連写枚数を抑えて撮影することもできますが、せっかくの高速連写性能の魅力が減ってしまうので避けたいところですよね。
CFexpressカードであれば、本機種の性能にも耐えられるので安心して撮影に臨めそうです。
動く被写体がより撮りやすく
「1D Xシリーズってどんなカメラ?」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
私だったら間違いなく、「連写が凄いカメラ」と答えると思います。
それほど連写性能が高い1D Xシリーズですが、前モデルは秒間最高約14コマと非常に高速。しかし、本機種は前モデルを上回る秒間最高約16コマで秒間当たり2コマ増やすことに成功しました。
秒間で2コマ増えたことでより動体撮影がしやすく、特にスピードの速い球技や動物の撮影では恩恵を受ける方も多いのではないでしょうか。
また、ライブビューを使用した撮影では、秒間最高約20コマになります。ライブビューを使用して撮影するシーンとして、三脚を使用することが多い新幹線や鉄道の撮影では、よりシャッターチャンスを逃しにくくなることでしょう。
測距点の数は2倍以上に!
前モデルの測距点数が最大61点だったものに対して、本機種では最大191点と約2倍以上増えました。測距点の数が増えたことで、動きの速い被写体はもちろん、バスケットボールやサッカー、動物など動きの予測が難しい被写体でも撮影しやすくなりました。
AFカスタム設定ガイドは4種類に統合
被写体の動きに合わせて、AIサーボの設定を変更するAFカスタムガイドは、6種類あった前モデルから、CaceAを含め5種類になりました。
被写体の動きに合うCaceを選択することで、ピントを合わせやすくなります。せっかく良い瞬間を撮影できても、ピントが合っていないと残念ですが、これだけ揃っていれば失敗も減らせることができることでしょう。
Cace1.汎用性の高い基本的な設定
Cace2.障害物が入るときや、被写体がAFフレームから外れやすいとき
Cace3.急に現れた被写体に素早くピントを合わせたいとき
Cace4.被写体が急加速/急減速するとき
CaceA.被写体の動きの変化に応じて追従性を自動で切り替えたいとき
動画性能が飛躍的に向上
1D Xはどうしても写真撮影に特化しているイメージがありますが、動画性能が飛躍的に向上しました。
5.5K 12bitのRAW動画が撮影できるように!
4K60pをクロップなしで撮影できることも非常に凄いのですが、特に驚いたのは5.5K 12bitのRAW動画が撮影できるようになったことです。
12bitで階調が豊かなので、明るさやコントラスト、ホワイトバランスなど、編集をしても画質の劣化を抑えることができるため、より作品性の高い動画撮影が可能になりました。
瞳AFが使える!
ここ最近発売されているミラーレスカメラで、多くの機種が搭載している瞳AF。人物の瞳を自動で検知しピントを合わせてくれる機能です。
人物を撮影する際にあると便利な瞳AFですが、本機種ではライブビューを使用した撮影であれば、瞳AFを使用することが可能です。それも静止画だけでなく、動画撮影時にも使用できるのは驚きでした。
演技を撮影する際に、演者の瞳や顔にピントが合っていなければ使うのが難しいです。そこに精度の高い瞳AFが入ることで、ピンぼけのミスを減らせることができるので嬉しいですよね。。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
静止画だけでなく、動画もキヤノンが持つ技術を惜しみなく注いで作られたEOS-1D X Mark IIIは、前モデルと比べてかなり進化しました。
静止画、動画ともに高い性能を持ち、堅牢性の高いマグネシウム合金で作られたボディは、あらゆるシーンでも表現することができるカメラに仕上がったと思います。
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