キヤノン EOS R5 Mark IIを野鳥撮影でインプレッション

戸塚学
キヤノン EOS R5 Mark IIを野鳥撮影でインプレッション

はじめに

多くのキヤノンユーザーが待ち望んでいた第2世代機の「EOS R5 Mark II」。すでに大人気すぎて「手に入らない!」と私のところにも声が届くほどだが、こればかりはどうしようもないので早く供給不足が解消されることを願っている。

2024年7月の発表直後から私のところに「どんなカメラだ?AFが凄いってほんとうか?」などなど問い合わせが多く寄せられたが、その時は私自身も触ってないし情報が無いので「知らない」と言うしかなかった。それでも機会があって一足早くこのカメラを試すことができたので、野鳥撮影でのファーストインプレッションをお届けしたいと思う。

ねぐら入りするツバメの飛翔を撮るためには最低1/1000秒が必要だが、その分高感度ノイズが悩みの種だった。EOS R5 Mark IIはもともと高感度撮影にも強いのだが、ニューラルネットワークノイズ低減を適用させることで、信じられないほどきれいな写真撮影が可能になった。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF24-105mm F4L IS USM  
■撮影環境:F8 1/2500秒 ISO51200 AWB 手持ち撮影
ニューラルネットワークノイズ低減 ON
野鳥に近づくのは難しいだけでなく、状況的に近づくのが不可能な場合もある。そんな時にもう少し鳥を大きく写したい場合、エクステンダーを装着するか1.6倍クロップを使用する選択肢しかなかったが、EOS R5 Mark IIならアップスケーリングという技を使う選択肢も増えた。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mm F4L IS USM  
■撮影環境:F4 1/2000秒 ISO320 WB太陽光
アップスケーリング&トリミング
ショックのない電子シャッターにすることで手ブレはかなり抑えることができる。とはいえ超望遠レンズで1/60秒以下の場合、連写した中から手ブレのないカットを選ぶことになる。あとは気になる高感度ノイズだが、ニューラルネットワークノイズ低減を適用すればきれいな写真を撮ることができる。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F7.1 1/40秒 ISO8000 AWB 手持ち撮影
ニューラルネットワークノイズ低減 ON
開放での明るさがF10のレンズを手持ち撮影するというのは長い撮影人生では考えられなかったが、EOS R5 Mark IIなら問題なく使用できるし、AF性能が良い事にも驚かされる。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/2000秒 ISO1600 WB太陽光 手持ち撮影

ファーストインプレッション

初めてEOS R5 Mark IIを箱から出して手に持った感想は「ふぅ~ん」だった。感動はないのか?と言われても、私のメイン機が先代のEOS R5なので度肝を抜くほどの衝撃はなかった。細かな違いはあるものの、先代機から外観が大きく変化することもなく馴染みのあるデザインだ。

しかし、レンズを付けてファインダーを覗いた瞬間・・・「えっ」と声が出てしまった。ファインダーの見え味が全然違う!素晴らしく見やすいし、とにかくきれいなのだ。ドット数は変わらないものの約2倍の高輝度パネルが採用されたということで、はっきり言うがEOS R5よりも格段に良いのを痛感。私のように動く・飛ぶ・走る・隠れる「野鳥」という被写体を追う身としてはファインダーの見え味は超重要で、これだけでかなり心がワクワクしてしまった。

ファインダーの見え味が非常にきれいで驚かされる。

操作系に関しては今までのEOS Rシリーズとは違っていると感じた部分もあるが、既存のカスタム設定では快適に操作できないと感じたところもあるので、そこはあとから「戸塚的設定」として書いてみたい。

ボタン配置に関して、私はEOS R5・R7をメインに使っているので、EOS R5 Mark IIも加えた3台では少しずつ違う部分があり多少混乱する場面もあった。とは言え基本的な配置は変わらないので慣れてしまえば問題ない。

少し気になったのは新しいシューカバーの存在だ。ロック機構付きのシューカバーへと刷新されたのだが、これがなかなか着脱しにくい。シューカバーが外れて無くなることが多いのでこのような仕様になったのだろう。ちなみに私は静止画と動画を両方撮るので、基本的にはアクセサリーシューに外部マイクを付けっぱなしにしており、シューカバーは外して保管してある。無くしたくない人は私のように外して箱などに大事にしまっておくのがおすすめだ。

高感度ノイズ

先代のEOS R5とEOS R6を比べた場合、画素数の大きいR5の方が高感度ノイズは発生しやすかった。対してEOS R5 Mark IIとEOS R6 Mark IIの比較では、R5 Mark IIは画素数が大きいにも関わらずR6 Mark IIに肉薄している感じを受けた(あくまで個人的感想)。これはもちろんニューラルネットワークノイズ低減を使っていない状態での感想だ。

EOS R5 Mark IIになって、今まで高感度ノイズを考えて躊躇していたISO感度の自由度がぐんと広がったと感じる。暗がりで高速シャッターを使うために高感度にするとどうしてもノイズが目立っていたが、今後はニューラルネットワークノイズ低減も使えるので気にせず感度を上げていける。これで不可能だったことがまた可能になった!

過去にEOS R5で撮影したリュウキュウサンコウチョウ。
この撮影のために開放F値が2.8という明るいレンズを使ったのだが、それでも飛び出しを止めるために1/2000秒を確保するとISO20000になり高感度ノイズが目に付く。この時はまだEOS R5 Mark IIが手元に無かったため高感度ノイズは気にならなかったが、今なら許せないかも(笑)。
■撮影機材:EOS R5 + RF100-300mmF2.8LIS USM
■撮影環境:F2.8 1/2000秒 ISO20000 AWB 三脚使用

上の写真で分かる通りEOS R5でISO20000だとかなり高感度ノイズが出てしまうが、EOS R5 Mark IIで撮影したこのツバメはISO40000でもきれいに撮れている。さらにニューラルネットワークノイズ低減を適応させるとISO40000とは思えない画像を得ることができた。

▼ノイズ低減なし(ISO40000)

▼ニューラルネットワークノイズ低減 ON

高速連写

連写性能だが、メカシャッター&電子先幕使用時は最高約15コマ/秒、電子シャッター使用時は最高約30コマ/秒となっている。先代のEOS R5の場合、電子シャッターを選択すると(最高約20コマ/秒)無音になり、シャッターが切れている間はファインダー/モニター内の枠が点滅することで連写をしていることを確認できたが、これが慣れないとわかりづらい欠点であった。

EOS R5 Mark IIは電子シャッターでの撮影時にシャッター音も出るし、音量調整もできるし、無音にすることも可能になったのもありがたい。やはり音が出ることは重要で、どれぐらい連写しているかも音でわかるし連写音でテンションも上がる(ここ、私的にはかなり大きい)。また、ブラインドの中で静かに野鳥の撮影をしたい時には無音にすることもできる。

最近、私は電子シャッターをメインに使っている。理由はメカシャッターのブラックアウトがどうしても気になるからだ。しかし電子シャッターで注意しないといけないのがローリングシャッター歪み。EOS R5に比べて約40%も低減したとのことだが、実際に使ってみてローリングシャッター歪みが気になることは少なく、電子シャッターを普段使いしても全く問題ないと感じた。

私は連写のコマ数で「約30コマ/秒」を使うことは少ない(プリ連続撮影時には約30コマ/秒を使用している)。理由は被写体に動きがない場合「撮れ過ぎてしまう」からだ。通常は15コマ/秒に設定しておいて、ここ一番と感じたときに30コマ/秒に切り替えて使うのが私の撮り方だ。

愛知県伊良湖岬恋路が浜でタカの渡りを撮影。風がなくタカが高空でタカ柱を作っていたので、AFトラッキングでしっかりとピントを合わせ続けた。大きなアクションは無いので秒間約12コマでも十分に対応ができた。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF2x
■撮影環境:F16 1/4000秒 ISO8000 WB太陽光 手持ち撮影
ササゴイが魚を獲る瞬間は毎回成功するとは限らないので非常に難しい。こういう場合はプリ連続撮影で対応すると決定的瞬間を逃さず撮れる。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mm F4 L IS USM + RF2x
■撮影環境:F8 1/3200秒 ISO1600 WB太陽光 三脚使用
何かに警戒をしているのか、田んぼの中央にたくさんのセイタカシギが集まっていた。こんなシーンは滅多にないので絞りをF18まで絞り込んでみた。車の窓からの撮影で電子シャッターを使っているのでかなり手ブレは防げると思い1/160秒で撮影。この時連写設定は約12コマ/秒だったが、それでも1シャッターで3~5枚も撮れてしまった。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F18 1/400秒 ISO160 WB太陽光

プリ連続撮影

EOS R6 Mark IIやEOS R7にはRAWバーストという機能がある。これはシャッターを押し込む約0.5秒前から画像を記録してくれる機能だ。今までは野鳥が飛び立つ瞬間を写し止めるのはなかなか至難の業だったが、この機能なら飛び立つ前から記録が可能なため、狙った瞬間を簡単に撮ることができる。野鳥がいつ飛ぶかわからないシーンで重宝する機能だ。

今回、EOS R5 Mark IIでは「プリ連続撮影」という機能に変わっているが、これが全く別物!RAWバーストは名前のようにRAW記録でしか使えず、DPPでの現像時でもロールされたものを解凍して現像という手間もあったが、プリ連続撮影ではそれもなくなり使い勝手の良さは格段に上がった。

■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mmF4 L IS USM + RF2x
■撮影環境:F8 1/2000秒 ISO640 WB太陽光 三脚撮影
プリ連続撮影を使って飛び立つ前後を記録できた

プリ連続撮影は普段RAW撮影をせずJPEGオンリーなユーザーには願ったり叶ったりな機能だといえる。ただ、この機能を頻繁に使うとカメラが熱でダウンすることがあるので注意が必要だ。キヤノンではそれに対応できる、冷却ファン付きのバッテリーグリップ(クーリングファン CF-R20EP)も用意している。

クーリングファンは動画撮影用と思っていたが、プリ連続撮影は動画を撮影して静止画で切り出す機能と考えれば納得できるだろう。さすがに冬の北海道なら熱の心配はないだろうが、炎天下の夏の愛知県では熱停止してしまった。クーリングファンがあれば撮り続けられたかもしれないが、あいにく手元にはなく検証ができなかったことが残念だ。

川辺で川風が涼しく感じるが、直射日光は厳しく傘をさして身体とカメラの保護をしながらの撮影。それでもササゴイの捕食撮影のためプリ連続撮影を繰り返すと外気温のせいでカメラが停止してしまった。別売のクーリングファンCF-R20EPを使用すれば長時間の撮影が可能になったと思う。

アップスケーリング

映像エンジンDIGIC Xに加え、もう一つの映像エンジン「DIGIC Accelerator」が搭載されたことでカメラ内アップスケーリングが可能となった。撮影した画像の画素数をアップできる機能だ。約4500万画素のJPEG/HEIF画像を1億7900万画素相当の画像に拡大することができる。

使い方は簡単で、再生メニューのカメラ内アップスケーリングから拡大したい画像を選択するだけ。画素数が上げられるということはトリミング前提での撮影も可能になるし、風景的な写真を大きく出力することもできる。野鳥の場合「近づけない」というジレンマからも解放される。

ただし1.6倍クロップで撮影された画像はカメラ内でアップスケーリングさせることはできない。しかし、DPPの有料プランでアップスケーリングを使うことができるので、それならどの画像も拡大可能だ。そうなるとわざわざ撮影時に1.6倍クロップを使わなくてもいいのではと思われそうだが、例えば図鑑用のカットを撮るときには不必要に画素が多いのも後から手間がかかるし、1.6倍クロップで撮影するときはファインダーでのピントがしっかりと確認できるので個人的には併用できる利点がある。

■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/2000秒 ISO640 WB太陽光 手持ち撮影

▼トリミング後

画素数が足りないとトリミングしたときに画質が悪くなるが、アップスケーリングがあればそんな心配は無用だ。ここまでトリミングをしても6144x3977pixもある。という事はSNSで画像をアップする程度ならトリミングし放題といえるだろう。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mm F4L IS USM
■撮影環境:F4 1/2000秒 ISO320 WB太陽光

▼トリミング後

チュウサギが羽繕いをしているシーン。水鏡の中でシンメトリーになっており早く撮影しないとと焦る。エクステンダーを付けるか?1.6倍クロップにするか?とりあえず抑えでそのまま撮影したが、カメラ内現像とアップスケーリングをすればいいじゃないか!と思い付きそのまま撮影。トリミングをしても8432x5621pixも残っているのでA1サイズの印刷にしても十分に対応できる。
地面に降りていることが多いムラサキサギだが、図鑑に使う場合、枝にとまっている横向きのカットも必要になる。図鑑用の写真は大伸ばしにしてもA4サイズまでで十分。なので必要以上に高画素は逆にリサイズをしないといけないなど面倒になる。こういう場合に1.6倍クロップ機能は有効だ。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/500秒 ISO500 WB太陽光 1.6倍クロップ

視線入力

ミラーレスEOSではEOS R3で初搭載された視線入力機能。このEOS R5 Mark IIにも搭載されたが、どうやって使う?ホントに必要?と言われることもあるが、これも「あれば便利」な機能だと思う。野鳥が群れでいる場合、狙っていない個体が突然アクションを起こした際にそこに視線を移すだけでポインターが移動するのでピント合わせが楽ちん!

また、EOS R3に比べて視線入力の精度が上がっていることもさることながら、キャリブレーションも楽になり使い勝手はいい。視線入力を常時ONにしておくとファインダー内のポインターが邪魔に感じるので、ボタンカスタマイズで設定しておき素早くONとOFFができるようにしておくのが便利だ。

ポインターを手前のトウネンに合わせる。
ポインターを奥のハジロコチドリに合わせる。
ポインターをさらに奥のシロチドリに合わせる。
曇りで輝度が低く、地面の泥とヨーロッパトウネンがよく似た色合いなのでいくらEOS R5 Mark IIでもAFが悩む。合わせて手前の草もAFを悩ませるが、こんな時に視線入力を使うと非常に歩留まりが上がる。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/800秒 ISO1600 AWB

AFトラッキング

「被写体追尾(トラッキング)」の項目はEOS R3から登場して、カメラ任せでピント合わせをするのに便利な反面、意図しないフォーカス動作をすることもあり意外と使いづらい場面も多かった。その点、EOS R5 Mark IIはかなり進化した感じがあり「これは使える!」と実感。

とはいえ鳥が小さかったり、周辺に紛らわしい物が多かったりする場所では、狙っていない箇所にピントが合ったまま離れてくれないこともあるので、ケースバイケースで使いたい。空を飛ぶ鳥を追尾する際にはとても有効なのでぜひ活用してもらいたい。

背景がごちゃついている場所ではAFが合いづらい場合もあるが、空や海などすっきりした場所では速攻でピントを合せ、AFトラッキングをONにしておけば自動で追尾をする。一度しっかりピントを掴まえればほぼ放さない!おかげで飛び回り続けたオオアジサシの親がヒナに給餌するシーンを撮影することができた。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mmF4.5-7.1LIS USM + RF2x
■撮影環境:F18 1/5000秒 ISO4000 AWB 手持ち撮影
ニューラルネットワークノイズ低減 普通
アカハラダカはタカの中でも小さいのでファインダーに入れるのが難しい。しかしAFトラッキングをONにしてファインダーにさえ入れてしまえばピントはカメラ任せでいい。ファインダーの中からアカハラダカが出ないように集中するだけで、常にピントを合わせ続けてくれるので撮影が楽になった。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/2500秒 ISO3200 WB太陽光 手持ち撮影
ニューラルネットワークノイズ低減 弱
飛翔する鳥の中でもクロハラアジサシは難易度が超高い。トリッキーなだけではなくふわりふわりと飛ぶのでフレームに入れにくい。しかし頑張ってファインダーに入れたらEOS R5 Mark IIはずっとピントを追い続けてくれた!小雨が降る中の厳しい条件でのこの結果には本当に驚いた。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/3200秒 ISO5000 WB太陽光 手持ち撮影
ニューラルネットワークノイズ低減 弱

バッテリーの互換性

EOS R5 Mark IIではバッテリーが新型のLP-E6Pとなった。旧型のバッテリーLP-E6NHも使用可能だが、機能が一部使用できなくなる。特に野鳥撮影においてはプリ連続撮影が使用不可となるので要注意だ。加えて、今までよりバッテリーの減りが若干早い気がするが、考えてみればいろんな新機能が相当なパワーを使うと思えば致し方ない。

機能制限があると撮影時に困るのでやはりバッテリーはLP-E6Pを使うのがいい。ただし旧型のLP-E6NHも互換性があるので、やむを得ない場合に使えると考えるのが良さそうだ。

プリ連続撮影+AFトラッキングで魚を獲るササゴイを撮影。秒間約30コマも撮れるおかげで、ピントの合った写真がコマ落ちなく撮れるのは驚きだ。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mm F4L IS USM + RF2x
■撮影環境:F8 1/2500秒 ISO1000 WB太陽光

まとめ

今回はEOS R5 Mark IIの新機能に注目して紹介をしてみた。次回は各機能の設定やどのようなシーンで有効活用できるかについて書いてみたいと思う。

価格的に高いと感じられる方も多いと思うが、値段相応というか、使ってみれば値段以上の物が詰め込まれたカメラだと実感できるはず。最近のミラーレス機は一昔前の一眼レフ機では不可能だったことがどんどんできるようになり、まさにEOS R5 Mark IIはその進化を実感できる1台となっている。

また、静止画メインで動画性能は不要だと思われる方も中にはいるだろうが、4K動画の美しい映像も素晴らしいので、チャレンジしてもらえたら楽しみがさらに広がると思う。

1.6倍クロップにすることでフレームいっぱいになった。図鑑用に使うのであればアップスケーリングは不要だが、アップスケーリングを適応させれば顔のドアップも使えそうだ。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/500秒 ISO500 WB太陽光 1.6倍クロップ
視線入力をわかりやすく説明できるカットを撮っていたのだが、出来上がった写真は「鳥のいる風景」としていい感じに仕上がったので作例というより作品として残すことにした。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF600mm F4L IS USM
■撮影環境:F4 1/2000秒 ISO200 WB太陽光
夕陽に輝く水面を採餌するセイタカシギを狙ってみた。かなり眩しく厳しい状況なのだが小さめのセイタカシギをしっかりと追尾してくれた。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/1000秒 ISO100 WB曇り
草に紛れたムラサキサギ。アップにしないと中途半端な写真になるのでRF1.4xを装着して狙ってみると、ムラサキサギの顔が背景から浮き上がりインパクトのある写真になった。
■撮影機材:EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + RF1.4x
■撮影環境:F10 1/500秒 ISO400 AWB

 

 

■野鳥写真家:戸塚学
幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから野鳥の撮影にのめり込む。「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどに多数発表。
・日本野鳥の会 会員
・西三河野鳥の会 会員
・日本自然科学写真協会(SSP)会員

 

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