DJI POCKET 2レビュー|小型ジンバルカメラで叶う旅とシネマチックな動画作成
はじめに
お元気ですか、6151です。
動画作成にトライしたいと言い続けて数年、すっかり動画用カメラ難民と化しておりますが、今回は以前から気になっていたDJIの小型三軸ジンバルカメラ「DJI Pocket 2」を連れて旅をしてきました。
最近はスマホなどにもスタビライザーの機能がついているので滑らかな動画を撮影できる機会も増えてきましたが、テクニックはさて置き高性能で高画質なカメラに頼って動画撮影にトライするのもおすすめ。
テクニックは後からついてくるから!まずは沢山撮ること。そして沢山撮るには「撮影が楽しくなる相棒」を選びましょう。DJI Pocket 2に触れればきっと「もっと早く使えばよかった~!」と叫びたくなるはず。
ポケットサイズで超コンパクト+最強の4K高画質
最近、カメラ機材に関してよく感じる「小型軽量は正義」という持論がありますが、小さいだけでパワーが無いならパワーのあるカメラを選びたいところ。良いものが撮りたい、でも軽やかに楽なカメラで撮影を楽しみたい。
DJI Pocket 2のセンサーサイズは「1/1.7インチ」。センサーサイズが大きくなると暗い場所での撮影にも強くなるので、夜景や室内など光が弱い空間などでも高画質で映像が残せるようになります。
もちろん動画だけじゃなく、写真も高画質で撮影可能なのでこの一台さえあればどちらの記録もさらっと美しく残せる最強カメラなんです。
「ジンバル」って最近よく聞くけど何?
簡単に説明すると、
撮影時の「手振れ」を補正してくれる機材のこと。手ぶれ補正は写真にも便利ですが、動画で使ってこそ素晴らしさを発揮してくれる機能なんです。
日常でも旅先でもカメラを構える瞬間のほとんどが「好きな瞬間」です。好きと対峙する時、テンション爆上がりしてしまいますよね。なかなか冷静ではいられません。興奮で体が揺れても写真ならシャッタースピードを上げるだけですが、動画の場合はそう上手くいかない。良い動きを撮るには自分の動きを制御する必要があるので、三脚などでカメラを固定するイメージが浮かぶと思います。
「うわーめんどくさい。。。!」
動画撮影 is MENDOKUSAI
これは動画撮影に向き合っている時のわたしの心の声です、、、スケジュールの決まった旅行先で、例えば忙しい朝食のワンシーン。珈琲に立ち上る湯気を10秒だけ撮りたい。しかし10秒のために三脚を出して撮影するって、流石にしんどい。
そんな場面にサッと取り出して撮影出来ることが理想的。そういった「面倒さ」も三軸ジンバルがついたDJI Pocket 2なら手持ちで優雅に撮影が可能。折角の爽やかな朝も手振れでガチャガチャした映像になるとがっかりですが、ジンバルのおかげでぬるっとした動きの映像が撮れるのでなんだかそれだけで「シネマチック」に見えてくる。
諦めなくても「あ、なんかいいな」という瞬間を動画で残していけるのは最高です。だって今までずっと諦めてきたんだもの。
オートフォーカスも起動も速い
サクサク撮影する写真と比べて根気のいる動画撮影、機材も時間も必要。折角撮影した良い場面も手振れで台無し、なんてことは日常茶飯事。カッコよく撮れなきゃ意味がない、でも例えば旅先で出逢う奇跡の瞬間で、日常の何気ない場面で、突然現れる瞬間に呑気に三脚立てて~カメラ設置して~なんてことをしていたら目に焼き付けるどころか見逃してしまうこともしばしば。
DJI Pocket 2はボタンひとつ、1秒ほどで起動、カメラを向けて起動から2秒で撮影も可能。「ハイブリッドAF 2.0」を搭載しているのでオートフォーカスも素早く正確。サッと撮影できてしまうのにとにかく「失敗が少ない」。
だから「あれ、わたし結構動画撮影上手いかも!」なんて嬉しくなる瞬間が増えていきます。無理せず上達するには「良い道具を使う」というのがわたしの信条ですが、自然とスキルアップに繋げてくれる機材って使い方が簡単で楽しいんですよね。
DJI Pocket 2はまさにそんな言葉が似合うカメラ。
起動が速ければ良いシーンを撮り逃さずに済むし、AFはタッチ操作で感覚的に行えるので「撮りたい」と感じた瞬間に狙い通りの映像を捉えることが出来る。
ちなみに、「Hello mode」という機能、起動と同時にPocket 2が首を振るのですがまるでこちらにご挨拶してくれているような動きで非常に可愛い。今日も宜しくね、相棒。と思わず話しかけたくなる愛嬌のあるキュートな動作で心和みます。
Vlogやセルフィーがより簡単に
DJI Pocket 2の焦点距離は20mm、絞りはF1.8と明るいレンズ。FOV(視野)は前モデルの80°から93°の画角になって、よりセルフィーが撮影しやすい画角に改良されました。広い画角であれば手持ちのセルフィーでも背景が沢山入るので旅先の記念撮影も集合写真も撮りやすい。画面いっぱいに顔だけが映る撮影は苦手ですが、背景と一緒に撮影できるならセルフィーにもトライしやすい。
速い動きにもしっかりついてくる追従も優秀で人物の撮影も楽々です。
「8倍ズーム」が搭載されているので、遠くの撮影も可能。個人的に、この8倍ズームが動画撮影ではかなり活躍してくれて、ワンパターンな動画に新しい動きのスパイスが加わり幅広い撮影が可能になりました。
10秒動画を沢山撮って編集はアプリにお任せ
楽しい撮影のあとは、動画の編集作業。折角だからいい雰囲気で仕上げたいけど、難しいことはわからない。そんな初心者なわたしでも簡単に仕上げられるDJIの公式編集アプリ「DJI Mimo」で今回もスマホからサクッと動画編集をしてみました。
▼DJI Mimo
iOSアプリ https://itunes.apple.com/app/id1431720653
Androidアプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=dji.mimo
撮影データをWi-Fiでスマホとリンクして、その場で編集が可能なので旅先でもサッと作れてしまう便利なアプリです。サウンドやエフェクト、タイトルアニメーションのついたテンプレートを使うとより簡単に雰囲気あるクリップを自動作成できるので、使いたい動画を選択するだけで一気にシネマチックに大変身。
出来上がった動画がこちら。
ムードの違うテンプレートを使って仕上げてみました。
しっとりとした深海のイメージと、
ネオンなイメージ。
動画の雰囲気に合わせてテンプレートを変えてみました。いろいろなテンプレートがあるので、全部試したくなる!自動作成は短編ですが、いくつか作った短編動画を組み合わせてみても面白いかも。
DJI Pocket 2の推し機能まとめ
・ボタンひとつで「クイック起動」
・3軸手ブレ補正搭載カメラ
・鮮やかで繊細な映像になる「HDR動画」
・4つのマイクで音を方位的に捉えるオーディオ「DJIマトリックスステレオ」
・カメラの向きで音声にズームする「オーディオズーム」
・アプリなしで動画自動編集できる「ストーリーモード」
・4倍から8倍へ進化した「スローモーション」
・クイック合成機能で構図をチェックできる「パノラマ」
・動く被写体の追尾機能がグレードアップした「ActiveTrack 3.0」
・撮影の幅が大きく広がる「8倍ズーム」
・自動クリップで編集してくれる「AI編集」
沢山の機能が前モデルの「Osmo Pocket」よりバージョンUPしているので、どちらか選ぶならわたしはDJI Pocket 2一択ですね。アクセサリーも充実しているセットの「DJI Pocket 2 Creator コンボ」が推しです。
というわけで。話始めると止まらないくらいお気に入りになったDJI Pocket 2なのでした。
■写真家:6151
Instagramをきっかけにフリーランスに転身したフォトグラファー。風景からブツ撮りまで幅広く手掛け雑誌やウェブで執筆活動をする傍ら、全国でフォトワークショップを開催するなど「写真の楽しさ」を広く伝える活動にも取り組む。共著「インスタグラム商品写真の撮り方ガイド」