GoPro撮影テクニック|ロードバイクで走行動画を楽しむ
はじめに
ロードバイクで走行動画を撮りたい!そう思っても何が必要で、どのように撮影すれば爽快感のある綺麗な映像が撮れるのかあまり良くわからないという方もいらっしゃると思います。そんな方へ向けたGoProのマウント方法などの撮影テクニックをご紹介します。ここでは自身のYouTubeチャンネルで実際に使用しているGoPro HERO8 Blackを使ったテクニックを紹介しますが、GoProシリーズに応用のきくものですので是非参考にして頂ければ幸いです。
GoProのマウント方法
GoProのマウント方法は大きく分けて2つあります。ロードバイクに装着する方法と自分の身体に装着する方法です。それぞれにメリットとデメリットがあるので詳しく見て行きましょう。
ロードバイクに装着する
■トップキャップに装着する
【メリット】ハンドル周りと風景を一緒に映像に収める事が出来る。自分が乗っている様な気分を味わえる臨場感のある映像に仕上がる。
【デメリット】GoProが目立つ箇所に装着されるのでロードバイクのルックスが損なわれる。風の影響を受けやすいハンドル周りへの装着となってしまう。
■サイコンマウントの下側に装着する
【メリット】GoProが目立たないのでロードバイクのルックスを損なわない。
【デメリット】ハンドル周りが映らない風景だけの映像となるため、グループライドでは前を走るライダーの背中を映せるがソロライドでは単調な映像になりがち。
身体に装着する
■チェストマウントに装着する
【メリット】ボディマウントの中で一番しっかり固定出来るので安定した映像が撮影可能。バイクから降りて歩きながらの撮影も出来るので、ライドシーンだけでなく様々な映像を撮影出来る。
【デメリット】身体にゴムバンドで縛る形になるので、締め付け感がある。真夏のライドや息が上がるトレーニングライドには不向きだと言えるかもしれません。また、ウェアの上にゴムバンドを装着するのでウェアのデザインを損なう場合があり、いかにも撮影してます感が出てしまう。
■ネックマウントに装着する
【メリット】チェストマウントと比べ、着けたり外したりが瞬時に出来るので気軽に装着出来る。ロードバイクから降りて歩きながらの撮影も可能。
【デメリット】身体に固定する訳ではなく首から下げているだけなので、前傾姿勢になるロードバイクでは首を支点にブラブラしていまい映像が安定しない事も。
■アームマウントに装着する
【メリット】身体に装着する煩わしさがあまり無くライドに集中しやすい。
この場所ならではの映像がなかなか面白い。
【デメリット】ど真ん中から左右に外れたポイントからの映像となるので少し不自然な映像になりがち。また、水平を保つのに慣れが必要。
GoProの設定
■画角
ロードバイクで景色を綺麗に撮りたいなら1番広い画角(SuperView)が1番観ていて爽快感のある映像に仕上がります。
(GoPro HERO8 Blackでは、狭角/歪みのないリニア/広角/SuperView、の4つのレンズから選択出来ます)
■手ブレ補正
HyperSmooth2.0(ハイパースムーズ2.0)によって追加された手ブレ補正の効果を「オフ」「オン」「高」「ブースト」の4種類から選ぶことが出来ますが、ロードバイクでの撮影なら「ブースト」が断然オススメです。車載マウントでの細かい振動も、ボディマウントでの激しく身体を動かす場面でもブレを綺麗に補正してくれます。
※ SuperView選択時にはHyperSmooth2.0のブーストは使用出来ません。オンかオフのみ選択出来る仕様となっています。(オン選択時には広角レンズの10%をクロップ)
■タイムラプス撮影
ロードバイクは長距離を走るスポーツなので、タイムラプス撮影を使ってみるのも面白いかもしれません。タイムラプス撮影とは、一定間隔で静止画を撮影し、撮影した画像を組み合わせて再生する動画の高速再生のような撮影機能の事です。真っ直ぐに伸びる河川敷、アップダウンを繰り返す峠道や林道、夜景の美しい街並みなど、長い道のりを走りながら撮影すると通常の撮影方法とは違った面白い映像が撮れるかもしれません。音声は録音されないので、雰囲気を上げるBGMを乗せれば、まるで映画のワンシーンの様にも仕上がります。
■低光は使える?
暗い場所でも光を多く取り込み撮影する事の出来る「低光」という機能ですが、ロードバイクの夜ライド撮影では使えるのか?検証した結果ブレが大きく出てしまい、明るさは上がるがオススメは出来ないという結論に至りました。編集ソフトを持っている方であれば、低光を使わずに撮影し後から明るさを調整する方が良い結果を得られると思います。夜の観光地などで歩きながらの撮影や固定しての記念撮影などブレが大きく出ない場面には有効な機能だと考えます。
■風切り音対策
ロードバイクはスピードの出る乗り物です。さらに風の強い日のライドとなると風切り音対策は必須です。動画内の対策前と対策後ではここまでの差が出ています。綺麗な景色と共に楽しいトークを録ったつもりが風切り音でザーザー言ってしまっていたら折角の綺麗な映像が台無しですね。そこでこのスポンジを使用します。たかがスポンジ。されどスポンジ。これ一つで風切り音は綺麗に無くなります。一つデメリットを挙げるとしたら、このルックスですね。GoPro本体を全て覆い尽くしてしまうので、GoProのカッコいいルックスが隠されてボテッとした印象に。そこで僕の場合はマイクの部分だけを覆う様にスポンジを切り両面テープで着けるという方法を思い付きました。検証の結果は動画の通り、風切り音は無くなりトークも綺麗に録音する事に成功しました。この方法、オススメです。
バッテリーの持ち
1080p60fpsでのビデオ撮影で81分の録画が可能ですが、HyperSmooth2.0のブーストを使用するとそれよりバッテリーの減りは早くなってしまいます。なので自身の場合、60kmを超えるライドでは必ず予備のバッテリーを持って行くようにしています。では、長いライドの中ではどの様にして撮影すれば良いのか?大きく分けて2つのタイミングで撮影ボタンを押す事が多いです。
・トークを録りたい時
・綺麗な景色が広がった時
こうして録画ボタンと停止ボタンをその都度押しながら、細かく撮影したクリップを繋ぎ合わせて一本の動画に仕上げます。
トークが長い時は一つのクリップが長くなる時もありますがそれでも長くて5~6分。大体は1クリップ当たり1~2分程度の撮影時間です。
そうする事によって、無駄な映像を残さずバッテリーの消費を抑える事が出来ます。
最後に
GoProとロードバイクはとにかく相性の良いものです。上手い使い方をすれば美しい映像や爽快感や臨場感のある映像を簡単に撮る事が出来ます。今回書かせて頂いたこの記事を参考にして次のライドでの撮影に臨んで頂けたら幸いです。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。また次の機会にお会いしましょう。
今回のまとめ動画はこちらからご覧頂けます。
■執筆者:WATARU
東京を中心にロードバイクでのライド動画をはじめガジェット系・パーツなどのレビュー動画を配信しているYouTuber/動画クリエイター。ロードバイクのある風景をお洒落に映し出す事を得意とし、ミラーレス一眼・Goproを駆使し大自然の絶景や美しい都心の夜ライド動画を季節感のある映像に仕上げる事に定評がある。