2400mmが手持ちで狙える!OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS|発売直前にメーカー担当者から魅力を探る!
はじめに
OM SYSTEMからマイクロフォーサーズ用超望遠ズームレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISが2024年3月15日に発売されます。今回はその発売を控えたM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISの魅力や開発への想いをOMデジタルソリューションズ株式会社マーケティング担当の方にインタビューしましたので是非ご覧ください。
唯一無二のレンズを開発
― M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISはどのようなレンズですか
このレンズはマイクロフォーサーズの強みを最大限生かすことができる唯一無二の超望遠撮影レンズです。レンズ単体、35mm判換算1200mm相当、2倍テレコン使用時に2400mm相当の超望遠撮影ができることが最大の魅力です。しかも強力な手ぶれ補正が搭載されていますので、上記焦点距離を手持ちで実現できることが大きなポイントです。
レンズ単体Wide 6.0 段/ Tele 5.0段、シンクロIS時Wide 7.0段 / Tele 6.0段の手ぶれ補正効果で超望遠領域での手持ち撮影を可能にします。超望遠撮影の実現で今までにない撮影体験を楽しむことができます。
― OM SYSTEMの望遠レンズラインナップの中でどのような使い分けを想定されていますか
望遠レンズのラインナップが豊富なのも当社の強みです。初めての望遠レンズデビューであれば「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」がおすすめです。非常にコンパクトのサイズながらフルサイズ換算で600mm相当の焦点距離になります。さらに価格的にもお求めやすくなっていますので、お手軽に望遠撮影したい方におすすめです。
続きましてより本格的に超望遠撮影を楽しみたい方には「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」がおすすめです。描写力にも優れ、テレコンバーターにも対応しています。さらにレンズ内手ぶれ補正も内蔵されていますので、野鳥やモータースポーツ、飛行機撮影を本格的に始めたい方にはおすすめです。
次は「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」の単焦点レンズです。解像力が欲しいという方にはおすすめの一本です。当社のレンズラインナップの中で、No.1の解像力を誇ります。
そして、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」です。解像力に優れながら、1.25倍のテレコンバーターが内蔵されています。ズームも解像力も譲れないという方におすすめです。
最後に今回発表いたしました、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」です。とにかく焦点距離が欲しいという方におすすめです。このように当社は多くの超望遠レンズを揃えていますので、お客様の撮影スタイルに合わせた商品をご提案できます。
― フルサイズのカメラを使って超望遠領域での撮影されている方に向けて、本レンズの魅力やマイクロフォーサーズシステムだから出来ることについて教えてください
マイクロフォーサーズは焦点距離がフルサイズ換算で2倍になるという強力な強みがあります。さらにボディもレンズも小型軽量ですので、機動性に優れながら望遠撮影を楽しむことができます。野鳥を探しながら、撮影を楽しむシーンや自分の好きな構図で撮影を楽しみたい方には非常におすすめです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISのレンズもフルサイズ換算で1200mmの焦点距離になりますので、圧倒的な超望遠撮影を実現できます。また超望遠撮影が可能なため、トリミングをする必要がなく、オリジナルの画素数で撮影を楽しむことができます。そして野鳥と距離を保って撮影を楽しむことができます。そうすることで野鳥に負担を与えてしまって怖がらせず、野鳥の自然な表情を撮影することができます。
当社の望遠システムはもう一つの楽しみ方があります。それはマクロ撮影です。「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」の撮影倍率は0.7倍です。さらに1.4倍テレコン装着時は0.98倍、2倍テレコン使用時は1.4倍とマクロレンズ級の撮影を実現いたします。遠くの被写体を撮影できるだけでなく、近くの被写体を大きく撮影する楽しみも実現します。
光学性能と操作性
― 光学性能について教えてください
ズーム全域で高い光学性能を有し、高い解像感とクリアな描写を楽しむことができます。特殊硝材を贅沢に使用した15群25枚のレンズにより、色収差をはじめたとした各収差を徹底的に抑制した高画質を実現しています。
― レンズの操作性はいかがでしょうか
ズームのトルクスイッチが新たに搭載されました。
「S」Smooth:滑らかなズーム操作、直進ズームに適した軽いトルク
「T」Tight:重めのトルクで、任意の焦点距離でズームリングを保持し自重による伸び縮みを防ぎます。
「L」Lock:ズームリングをワイド端で固定。
撮影状況に適した設定があります。特に直進ズームは非常に便利で、150mmから一気に600mmまで持っていくことができます。
被写体にしっかりピントを合わせられるように直進ズームに対応しています。
OM-1 Mark II装着して
― 同時にリリースされたOM-1 Mark IIの魅力を教えて頂けますか
新製品OM-1 Mark IIは「OM-1」から飛躍的な進化を遂げ、唯一無二の撮影領域をさらに拡大させています。大きな進化ポイントといたしましては、4点あります。AF精度の向上、AI被写体認識AFに「人物」が追加、さらに世界で初めてOM-1 Mark IIに搭載されたライブGND(グラデーションND)など「どこにでも持ち歩ける」「感じたものが思ったままに撮れる」という価値をお客様にお届けできるカメラになっています。
― 本レンズをOM-1Mark IIに装着して野鳥や飛行機を撮影するとどのような撮影が可能になりますか
まずは手ブレ補正効果8.5段により超望遠撮影を手持ちでお楽しみいただけることです。遠くの野鳥や飛行機を大きく撮影することができます。OM-1 Mark IIはAF性能や手振れ補正がさらに進化していますので、さらに野鳥や飛行機撮影をお楽しみいただけます。
― 焦点距離2400mmで野鳥を手持ちでも狙えたりしますか
はい。シャッター速度にもよりますが、手持ちで撮影をお楽しみいただけます。実際に手持ち2400mmで撮影をしているシーンの動画がありますので、ご覧ください。
さいごに
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISは“もっと大きく撮りたい”に応える超望遠ズームレンズです。今までにない長い焦点距離を活かして、野鳥や動物、昆虫などのネイチャーフィールドでの撮影に威力を発揮します。またスーパーEDレンズやEDレンズといった特殊レンズを贅沢に使用した15群25枚のレンズ構成によって、超望遠レンズで目立ちやすい色収差をはじめとした各収差を徹底的に抑制し、ズーム全域で高い解像感とクリアな描写を実現しています。今よりもっと超望遠撮影を楽しみたい方、ぜひ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」をもって撮影に出かけませんか。