OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROレビュー|“宇宙からバクテリアまで”の思想を受け継ぐ超高倍率マクロレンズ
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はじめに
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROはマイクロフォーサーズ規格に準拠した単焦点レンズだ。35mm判換算で180mm相当の望遠レンズであり、そして同時に近接距離での撮影を可能とするマクロレンズでもある。OMデジタルソリューションズにより2022年9月に開発発表がなされて以来、正式発表が待たれていた製品であったが、ついに2023年2月8日に正式発表、近日中の発売が決定された。
そこで今回は、発売開始直前の本レンズをOMデジタルソリューションズよりお借りし実撮影を行うことで、その特性と実力についての最速実写レポートをお送りしたいと思う。またマクロレンズの現ラインナップにこのレンズを投入したOMデジタルソリューションズの狙いについても検証してみよう。
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROの主なスペック
■マイクロフォーサーズ規格マウント
■焦点距離90mm (35mm判換算180mm相当)
■レンズ構成 13群18枚(スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ4枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ1枚)
■最短撮影距離 0.224m
■最大撮影倍率 2倍(35mm判換算 4倍相当)
■フォーカシング機構 Movie and Still Compatible(MSC)機構
■絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
■開放絞り値 F3.5(近接撮影時実効F値の変動あり)
■最小絞り値 F22
■手ぶれ補正機能 5軸シンクロ手ぶれ補正時:最大7段分補正(対応カメラとの組み合わせ時)、レンズ手ぶれ補正時:最大6段分補正
■大きさ 最大径70.1mm 全長136mm フィルターサイズ62mm
■質量 453g (レンズキャップ、レンズリアキャップを除く)
■防塵防滴仕様 保護等級1級 IP53 レンズ前面に防汚効果のあるフッ素コート加工
*OM SYSTEM(オリンパス)製防滴対応カメラとの組み合わせ時に有効。防塵設計
レンズ外観と各部
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OM SYSTEM OM-1に装着したM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO。35mm判換算では180mm相当となる単焦点望遠マクロレンズであることから、全長は136mmとマイクロフォーサーズレンズの中では比較的大きめのものとなっている。これは焦点距離が長めであることと近接距離での撮影を可能とするために、鏡筒内で動かすフォーカス用レンズ群の移動幅が大きくなるためだ。鏡筒はPROレンズシリーズ特有の金属外装となり高級感のあるデザインとなっている。
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レンズ先端側に太めのフォーカスリングを配置。フォーカスの最短距離位置から無限遠位置までの回転幅は広く取られており、微妙なフォーカス繰り出しを必要とするマクロレンズに適した設計となっている。さらにフォーカスリングのスライド操作でAFとMFを瞬時に切り替えることができる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」を搭載。リングをスライドすると現れる距離指標とともに撮影倍率も記されているので、マニュアル操作で任意の倍率にセットすることも可能。
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レンズ鏡筒左側面にはフォーカス距離域を全距離域、0.25mから0.5mの間に設定する近接距離域、最短撮影距離での撮影を可能とするS-MACRO域と、三段階に切り替える「フォーカスリミットスイッチ」と手ぶれ補正機構のON/OFFを切り替える「IS切り替えスイッチ」、カメラに用意されているFnボタンと同様に「ボタンの設定」メニューから好みの機能切り替えを割り当てることができる「L-Fnボタン」が設けられている。
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マウント接合部は堅牢な金属製。周辺部にはほこり、水滴の侵入を防ぐシーリング用リングが嵌め込まれている。同様にレンズ可動部にはシーリング用リングが組み込まれており、これにより対応カメラとの組み合わせで強力なIP53となる防塵防滴性能を発揮する。
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同梱の専用フード。外れ防止ロック付き。ロックの解除には横のボタンを押しながらフード全体を回す機構。収納時はフードを逆さ付けすることも可能だが、その場合にも取り外す際にはロックボタンを押しながら回す必要がある。本レンズはズームレンズではなく画角が固定された単焦点レンズであることから、フードは切り欠けのない深い円筒状となっていることから、レンズに差し込む不要な光を遮る効果は高い。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO を装着したOM-1を手にする。マイクロフォーサーズレンズの中では比較的長さのあるレンズではあるが、鏡筒の太さはそれほどでもなくカメラ全体のバランスは良い。筆者の手は男性としてはあまり大きな方ではないが余ることもなく、フォーカスリングをMFで回転する際にも無理なく操作できる大きさだ。
実写による画像から解像力を検証
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROは近接撮影を得意とするマクロレンズではあるが、同時に35mm判換算で180mm相当となる望遠レンズでもある。そこでここでは望遠レンズ本来の撮影対象となる遠景〜近景と、マクロレンズとしての近接撮影における解像力を、想定される被写体の実写画像から検証する。
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■撮影環境:F5.6 1/320秒 ISO200 絞り優先モード -0.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF単写S-IS Auto
海岸で波が打ちつける古い石垣を離れた位置から撮影。粗い岩肌や波飛沫、浜に打ち上げられた小石や貝殻などが鮮明に描写されていることから、このレンズの解像力の高さがわかる。またそこから奥のアウトフォーカス域へのぼけ方もなだらかだ。
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■撮影環境:F3.5 1/60秒 ISO200 絞り優先モード +1EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF単写S-IS Auto
花畑に咲く菜の花を脇の畦道から掻い潜るように撮影。フォーカスのあった花や茎は極めてシャープに浮き上がっており、また画面全域において細やかな描写が見られる。アウトフォーカス域にある花の前ぼけもとても柔らかで印象的だ。
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特徴的なフォルムを持つ野菜のロマネスコを、絞り値を変えながら近接撮影。フォーカスを合わせた画像中心部を等倍に切り出して解像感を比較した。開放絞り値F3.5の時点から解像感は高いが、F8〜16で極めて解像力が高まっていることが判る。さらにF22まで絞り込んでも小絞りによる解像力低下の影響は極めて小さい。同時にF22で撮影した画像の周辺部も等倍切り出しで確認したところ、やはり解像力の低下はほとんど見られない。これはマクロレンズでの撮影では、絞りを大きく絞り被写界深度を深くした状態で撮影することが多いことから、これを前提として、小さな絞り値側より大きな絞り値側に解像力のピークを設定したレンズ設計であることが窺える。
等倍を大きく超える超高倍率撮影を実現
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROは近接撮影時の拡大倍率の高さも大きな特徴となっている。レンズ単体で最大で2倍撮影、更に2倍のテレコンバーターMC-20を併用することで4倍までの撮影が可能となる。なおマイクロフォーサーズ規格では、センサーサイズの関係から35mm判センサーに換算するとレンズの実焦点距離の2倍相当となることから、近接撮影時の倍率も35mm判換算では2倍となる。つまりM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROの近接撮影時倍率は、35mm判に換算するとレンズ単体で最大4倍、テレコンバーターMC-20との併用であれば最大で8倍もの拡大が可能となるのだ。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROの最短撮影距離での撮影画像。レンズ単体での通常撮影最短距離0.25mでは等倍(35mm判換算2倍)だが、S-MACROモードに切り替えることにより最大で2倍(35mm判換算4倍)まで拡大できる。さらにテレコンバーターを併用することにより、1.4倍のMC-14であれば最大で2.8倍(35mm判換算5.6倍)、2倍のMC-20であれば最大で4倍(35mm判換算8倍)までも拡大が可能となる。ここまで拡大できてしまうともはや何を撮影すれば良いのかとさえ考えてしまうくらいだ。こちらの作例では大きさ1.5cmほどの小さな花をクローズアップしているが、拡大倍率4倍(35mm判換算8倍)ともなるとシベの先端をここまで大きく撮影できてしまうのだ。なお、これほどのクローズアップ撮影でもAF撮影が可能であることも驚きだ。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROに2倍テレコンバーターMC-20を組み合わせて、S-MACROモードで最短撮影を行なっている様子。レンズ先端から被写体までのワーキングディスタンスは68mmほどと極めて短くなる為、フードは取り外した状態で撮影を行う必要がある。これほどの拡大画像となるとほんの僅かな位置のずれで被写体が画角から外れてしまうため、フレーミングを合わせるだけでも一苦労だ。そこでここでは三脚に微動雲台を取り付けて、ミリ単位でカメラの位置を調整している。それでも撮影時は僅かな振動が画質に影響を及ばすため、レリーズ操作はリモートスイッチを使用するようにしたい。なお三脚に固定した状態での撮影においても、レンズとカメラの双方に搭載された手ぶれ補正機構によるシンクロ5軸手ぶれ補正は、効果的にぶれを抑制してくれているようだ。
OM SYSTEMのマクロレンズラインナップに望遠マクロレンズが拡充
この度のM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROの登場により、現在OM SYSTEMには三本のマクロレンズがラインナップされることとなった。オリンパスブランドの頃から継続販売されている35mm判換算にして中望遠域120mm相当のM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro、標準域60mm相当のM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroの二製品、そして今回登場した望遠域180mm相当のM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROである。これら三本が揃ったことにより標準域から望遠域までをマクロレンズでカバーできるようになった。
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これら三本のレンズの使い分け所としては、やはり焦点距離の違いによる画角変化だろう。シンプルに考えれば焦点距離の長いレンズほど遠くのものを大きく撮影することができるという違いがあるし、逆に被写体を同じ大きさに揃えて撮影を行えば画角の違いにより背景の写り方に変化が起こる。また厳密に比較すると被写体の形状にも違いが出てくる。これらのそれぞれのレンズの特徴と特性を理解したうえで、撮影者がその時に望む最適なレンズを選べるようになった。
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植物園の温室天井近くに咲いているブーゲンビリアを下から見上げるようにして、三種類のマクロレンズで撮影。言うまでも無いが焦点距離が一番長いM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO(35mm判換算で180mm相当)が、より花を大きく撮影することができる。
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三種類のマクロレンズをそれぞれ使用して、丘に咲く菜の花を撮影した。ただし花の大きさをほぼ同じになるようにカメラの位置を前後して合わせている。一見ではどの写真も同じように見えるが背景として写り込む範囲に大きな違いがある。さらにぼけ具合にも大きな違いが見られる。これはレンズの特性として、焦点距離が長いレンズほど被写体の背景の範囲が狭くなり(狭い画角の背景をフレームいっぱいに拡げる)、またピントの合う範囲が狭くなる(被写界深度が浅くなる)という現象から起こるものだ。
これらの違いから、三本のマクロレンズのなかで一番長い焦点距離を持つM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROは「より遠くの被写体を捉え」「背景を大きくぼかす」ことを得意とし、さらに高い拡大率を組み合わせることで「より大きく」撮影するのに向いているレンズと言える。これこそが「望遠マクロレンズ」の使い所なのである。
デジタル撮影ならではのフォーカスブラケット・深度合成撮影に対応
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROはフォーカスブラケット・深度合成撮影にも対応している。フォーカスブラケットとは被写体のフォーカス位置を、手前側から奥側の間で数回に分けて移動させ撮影を行い記録する機能だ。そして深度合成機能は、この複数枚に記録された画像から、フォーカスの合った箇所のみを抽出しカメラ内で自動的に合成することで、擬似的に深い被写界深度の画像を得ることができる機能である。これらの機能に対応したカメラと対応レンズを組み合わせることにより、この高度な撮影および合成が可能となる。それだけにレンズにも高い解像力と高速かつ正確なAF制御能力が求められるのだが、このM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROはこれらの要件を満たしているということだ。
従来は深い被写界深度を得る為には絞りを大きく絞って撮影する必要があったのだが、絞りは大きく絞るほどに小絞りの回折現象による影響で解像力が低下してしまう特性があり、結果的に解像感の低いぼやけた画像となってしまうジレンマとなってしまっていた。それを解決する方法として深度合成機能を利用することで、レンズの絞りは必要以上に絞ることなく解像力を保ったまま、擬似的に深い被写界深度を得ることができるため、結果的に小絞りの影響を受けない画像を得ることができると言うわけだ。このようにデジタル撮影ならではの撮影方法は、これまでの常識を超えた撮影を可能とし、それに対応したカメラ・レンズの存在は現在のデジタル撮影手法においてとても心強いものとなっている。
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カブトムシの模型をOM-1の深度合成機能を使用して撮影。手前側の角から後ろ足までの間でフォーカス位置をずらしながら自動的に12回撮影したものを、カメラ内で自動合成した画像が上のものとなる。近接撮影が必須となるマクロ撮影のように浅い被写界深度になりやすい状況下でも、この機能を利用することで手前から奥までフォーカスが合った画像を得ることができる。撮影ショット数とフォーカスの移動ステップ間隔はカメラで設定可能。
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO実写作例
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■撮影環境:F5.0 1/500秒 ISO200 絞り優先モード +2.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF 静音+高速連写SH-1 S-IS Auto
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■撮影環境:F5.0 1/1000秒 ISO200 絞り優先モード +0.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 静音+高速連写SH-1 S-IS Auto
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■撮影環境:F5.0 1/500秒 ISO200 絞り優先モード +0.7EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 静音+高速連写SH-1 IS OFF
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■撮影環境:F5.0 1/500秒 ISO200 絞り優先モード +0.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto
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■撮影環境:F3.5 1/125秒 ISO200 絞り優先モード +1.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto
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■撮影環境:F3.5 1/80秒 ISO200 絞り優先モード +1.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto
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■撮影環境:F3.5 1/320秒 ISO200 絞り優先モード -0.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto
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■撮影環境:F3.5 1/640秒 ISO200 絞り優先モード +0.3EV WBオート 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto
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■撮影環境:F5.6 1/125秒 ISO200 マニュアルモード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF+MF 単写 IS OFF 外部ストロボ使用
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■撮影環境:F22 1/200秒 ISO200 マニュアルモード WB4800K 仕上がりモードNatural S-AF+MF 単写 S-IS Auto 外部ストロボ使用
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■撮影環境:F16 1/125秒 ISO200 マニュアルモード WB晴天 仕上がりモードNatural S-AF+MF 単写 IS OFF 外部ストロボ使用
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■使用機材:OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
■撮影環境:F16 1/125秒 ISO200 マニュアルモード WB晴天 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 IS OFF 外部ストロボ使用
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■撮影環境:F20 1/125秒 ISO200 マニュアルモード WB晴天 仕上がりモードVivid S-AF+MF 単写 S-IS Auto 外部ストロボ使用
マイクロフォーサーズ規格のメリットを最大限に活かした新時代のマクロレンズ
2022年の開発発表から満を辞して正式にリリースされたM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROは、高い画質をベースに最大4倍(テレコンバーターMC-20との併用で8倍)もの超高倍率撮影を実現した望遠マクロレンズだ。それだけでなく制御の難しい近接撮影においても高速かつ精度の高いAF撮影を可能とし、また微細な振動さえも画質に影響を及ばす状況下での角度ぶれ・シフトぶれを抑制する高性能な5軸手ぶれ補正を搭載することで、三脚使用および手持ちでの撮影時のいずれでも撮影の成功率を引き上げることに寄与している。
これら高い精度を誇る光学性能および機械機構の性能は、マイクロフォーサーズという規格があってのものだとも言える。35mmフルサイズセンサーと比べるとはるかに小さなセンサーであるフォーサーズセンサーは、長らく画質面での不利が表立って語られていたが、OM-1で採用された裏面照射積層型Live MOSセンサーにより大きく画質改善されたことでその差はほぼ解消されている。むしろセンサーサイズの小ささにより光学性能および機械性能を引き出す設計に余裕があることから、フォーサーズセンサーの採用はデジタルカメラのシステムとして総合的なメリットとして捉えることができるはずだ。これらの利点を最大限に活かして開発された製品が、このM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROという望遠マクロレンズなのである。
ところで2021年に復活したOM(OM SYSTEM)ブランドだが、旧来のフィルム一眼レフのOMブランドの頃にはすでにシステムとしてマクロ撮影に特化したレンズやアクセサリー類を多く世に出していた。当時のオリンパスのコンセプトコピーとして「宇宙からバクテリアまで」というものがあったことは今でも良く知られているが、これをおよそ50年も前に掲げ実際にマクロから超望遠レンズまでのシステムを構築していたOMの技術力と思想は非常に高いものであった。そして現在、先に発売されたOM SYSTEM OM-1と合わせ、このM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROの登場は、OM SYSTEMとして再出発した現在でも高いレベルで技術力と思想が、着実に受け継がれていることの証明と言えるだろう。
■写真家:礒村浩一
写真家。女性ポートレートから風景、建築、舞台、製品広告など幅広く撮影。全国で作品展を開催するとともに撮影に関するセミナーの講師を担当。デジタルカメラの解説や撮影テクニックに関する執筆も多数。写真編集を快適に行うためのパソコンのプロデュースも担当。