Vlog(ブイログ)とは何か? ~楽しみ方含めてソニーのマーケティング担当者へインタビューしてきました~

ShaSha編集部

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はじめに

 ここ最近Vlogへの注目度は高まっていますので、“Vlog“と聞いたり、視聴する事が増えてきたりしているのではないでしょうか。またご自身でVlogを始める為の準備をされている方もいらっしゃると思います。今回はそんなVlogについて、そもそも“Vlog“って何?だったり、どんな魅力があるの?について、Vlog向け製品の開発を行っているソニーマーケティング株式会社デジタルイメージングマーケティング部MK1課今井様へインタビューしてきました。“Vlog“についてもう少し詳しく知りたい方も、これから“Vlog“を始めようと考えている方も参考になるかと思いますので是非ご覧ください。

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Vlogって何?

– Vlogを一言で説明してください

 Vlogとは基本的には“video blog“の略称ですが、当社では、“自分が伝えたいことや残したいことを動画に残すこと”をVlogと言っています。

– Vlogはいつ頃から注目されるようになりましたか

 国内では2019年の春頃から徐々に注目を集めています。Googleトレンドを見てみるとVlogというキーワードは、2019年あたりから右肩上がりにアクセスが増加しています。そして2020年6月にVLOGCAM ZV-1という商品を発売すると更にアクセスは急上昇しました。当社では2019年以降現在に至るまで一貫して「Vlog」というキーワードを使い製品プロモーションを行って来ていますので、Vlogというワードの認知が加速することは嬉しく思っています。

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Googleトレンドでの「Vlog」の人気度動向

– 動画の視聴環境や編集環境の変化もVlogが注目を集めることに影響していますか

 もちろん影響しています。視聴環境ではSNSなどのプラットフォームの進化や、2020年春頃からコロナの影響により、お家時間が増えた事でYouTubeの視聴時間は大きく増加していますので、それに伴い動画コンテンツを提供する側も増えていると考えられます。更に芸能人の方でYouTubeを始める方が増える事で、その循環の環は益々大きくなり、Vlogへの注目度も同様に増加傾向にあると考えられます。

 そして編集環境では2019年5月にAdobeからVlog向けにAdobe Premiere Rushがリリースされて、スマホでもPCでもシームレスに編集できるようになり、場所を選ばず、よりカジュアルに編集できるようになった事なども影響を与えているのではないでしょうか。

Vlogの種類と魅力

– Vlogにはどのような種類がありますか

 自分が伝えたいことや残したいことを動画に残すことをVlogと定義しているので、ジャンルは非常に多岐にわたりますが、整理する上で下のようなジャンルに区切っています。

デイリー

行った場所、その時にしか経験できないことなど、日々の出来事を思いのままに残す。

旅の行程や、その土地の情景など、その瞬間にしか出あえない旅の思い出を残す。

ライフスタイル(ルーティング動画など)

料理や家事、食事をしている様子など、穏やかで幸せなひとときを残す。

レビュー

自分の視点と自分の声で、製品やサービスの使い心地や魅力を残す。

子育て

子供やペットの成長を記録して、大事な思い出として残す。

作品風に仕上げる

デイリーからレビューまで、ボケ表現を活かし被写体を引き立たせ、自分好みのルックやライティングでより印象的に表現する。

– Vlogの魅力を教えてください

 日常の出来事や思い出、経験をたくさんの情報量で記録できますので、単純に記録するのでも良いですし、ダイジェスト動画のように、ストーリーをつけて残すこともできます。そういった変化をつけながら日常をカジュアルに記録として残していける事がVlogの魅力であると考えています。

 またVlogは凄く凝った作りのものから、非常にシンプルな構成になっているものがあり、クオリティーには大きな差はありますが、どちらもVlogだと考えております。この幅の広さを許容する懐の深さみたいな所もVlogが支持されている理由になるのではないでしょうか。

Vlogの始め方

– Vlogを始めるのは大変だったりしますか

 あまり肩ひじ張らずに在りのままの日常を動画に収めていって、それを繋いでみて記録として残して行こうというところが原点としての考えにあります。ですので、もの凄い映像に拘りたいという方はそれで良いでしょうし、思い出を残していって日記的につづるなどは誰にでも簡単にできますのでVlogを始めるのは難しくないと思います。

– かっこいい映像をつくるコツはありますか

 撮り方のコツはあります。大きくはカメラ機材と、撮影の仕方、編集の話しがあって、これらが動画制作のワークフローと呼ばれたりしますが、それぞれに適切な判断やコツがあります。例えばカメラの撮影の仕方であれば、静止画のようにずっと止まっているのではなくて、撮影中カメラを動かしておくとか、動かしながら被写体に近づいたり、その周りをぐるっと回ったりと変化をつけて撮影するヒントが沢山あります。また編集でも音楽のリズムに合わせて映像を切り変える事でテンポの良い映像になったりと同じくヒントは沢山あります。そういったヒントを沢山蓄えて行くとコツを掴んでかっこいい映像をつくる事が出来るようになったりします。

– Vlogに適した機材を教えてください

 撮りたい映像に応じて機材が異なってきますが、大別すると表現を求めるのか?、コンパクト性能を求めるのか?によって分かれると思います。Vlogerの方とお話しをしていると、ここぞという時は一眼ミラーレスのような大きいセンサーを積んだカメラで撮影する一方、友人との旅行では、大きいカメラとレンズを構えてしまうと自然な表情が得られなかったりするので、そういった時はコンパクトカメラで撮影するなど機材の使い分けをしていると聞きます。

 またVlogの種類に合わせて細かく製品を紹介すると下の図のようになります。色々な製品がありますが、これからVlogを始められる方はZV-1やZV-E10をおすすめします。冒頭にも話しましたが、今のような注目度をVlogが集めているのも、ZV-1のヒットが要因としてありますし、多くのVlogerの方にご愛用頂いている実績があります。また2021年9月17日に発売予定のZV-E10はAPSCサイズのセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレスカメラになりますので、作品風に仕上げるのにオススメです。

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ZV-E10は発売前となる為まだこちらの表には入っていませんが、「作品風に仕上げる」α6400、α7Cと並ぶ位置にポジショニングされる製品となります。
参照元:https://www.sony.jp/camera/special_vlog/

Vlogのこれから

– Vlogはこれからどのように発展して行くと考えられますか

 撮影機材や、撮影方法、編集環境、SNSなどのプラットフォーム環境などが進化をして行く中で、今では難しいとされる事が可能になると同時に、より簡単に誰でもそれらを出来るようになっているような気がします。ですので、動画がより身近になり残したい映像や思い出を、届けたい人に直ぐに見せれる環境が整ってくるのだと思います。一人の個人がYouTubeで思いや考えを世界に発信して行く事はもちろん、今日の嬉しかったちょっとした出来事を身近な家族や友人に伝える事もどんどんやりやすくなるのではないでしょうか。

ソニー製のVlogに適した機材のレビューはこちらからご覧頂けます

■ソニー VLOGCAM ZV-E10 レビュー|山本まりこ
https://www.kitamura.jp/shasha/sony/vlogcam-zv-e10-3-20210919/

■ソニー α7C × 夏らしい景色|大村祐里子
https://www.kitamura.jp/shasha/sony/a7c-20210812/

■ソニー ミラーレスカメラ VLOGCAM ZV-E10が登場!|APS-Cセンサーサイズのレンズ交換式VLOGCAM
https://www.kitamura.jp/shasha/sony/482739772-20210804/

■ソニー ZV-1レビュー 動画も静止画もこれ1台で大満足!|WEBカメラにも対応!
https://www.kitamura.jp/shasha/sony/zv-1-20200822/

■【レビュー】ソニー Cyber-Shot DSC-RX100M7はB.LEAGUEも撮影できる!|坂井田富三
https://www.kitamura.jp/shasha/sony/rx100vii-20191001/

■更新
・2021年10月4日:キャンペーン終了に伴い、内容を修正しました。

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