ソニー FE 24-50mm F2.8 G レビュー|ペトグラファー 小川晃代
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はじめに
ペットとの撮影でちょうど良い距離感のレンズ、ソニー FE 24-50mm F2.8 G。
お家フォトをはじめ、お散歩やカフェタイム等の日常からおでかけ先での素敵な記念写真まで、この1本があれば簡単キレイに撮れちゃう!
愛犬家・愛猫家の皆さんには嬉しい小型軽量レンズFE 24-50mm F2.8 Gを使い倒してきました!
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■撮影環境:F2.8 1/1000秒 +0.7補正 ISO100 AWB 25mm
カメラを地面につけてボールのおもちゃで遊ぶところを撮影。
コンパクトで軽い!は正義
まずはお家での1コマ。F2.8の明るいレンズだからお家撮影もバッチリ撮れます!
おやつタイムの写真もこんな感じ。
おやつ待ち中のキラキラな瞳で見つめるシーンから、おいしいおやつのペロリシーンまで繊細な描写力。
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■撮影環境:F2.8 1/500秒 ISO640 AWB 24mm
おやつをあげる前のカメラ目線をゲット!
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■撮影環境:F2.8 1/500秒 ISO640 AWB 24mm
可愛い舌ペロ写真は連写で撮影。
FE 24-50mm F2.8 Gの最短撮影距離はAF時でワイド端0.19m、テレ端0.3m。
今回の写真は24mmで撮影しているのですが、撮影時のわんことの距離はだいたい20cmくらい。かなり近い距離で撮影できます。
だから飼い主さんから離れたくない甘えん坊のわんこ撮影にもピッタリです。
こういった撮影では、右手にカメラ、左手におやつの片手持ち撮影になるのですが、質量440gのFE 24-50mm F2.8 Gレンズは軽いので片手持ちも苦になりません。
ちなみに私が普段使用しているFE 24-70mm F2.8 GM IIレンズと、今回のNEWレンズFE 24-50mm F2.8 Gの大きさを比べてみるとこんな感じです。
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FE 24-50mm F2.8 Gレンズはサイズがコンパクトなのはもちろん、質量に関してはFE 24-70mm F2.8 GMIIレンズよりも255gも軽いんです!
FE 24-70mm F2.8 G IIとFE 24-50mm F2.8 Gレンズは同じ開放値F2.8なので、今日のお出かけではどっちを持って行こうかなと思った時は迷わずFE 24-50mmF2.8Gレンズを持って出かけます。
広角~標準レンズでは、広いシーンからアップのシーンまでズーム1つで対応出来るので、簡単に思い通りの写真が撮れます。
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■撮影環境:F2.8 1/320秒 ISO320 AWB 24mm
室内でのワイドで下から見上げるように撮った1枚。
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■撮影環境:F2.8 1/320秒 ISO500 AWB 47mm
顔のアップ。背景も程よくボケて被写体が引き立っています。
でも、50mmまでってどうなの?と思われる方も多いのでは?
確かに70mmまであるのと無いのとでは差がありますよね。
でも大丈夫。ちょっとズームで撮りたいなって時には、APS-Cクロップ機能をONにすれば35mm判換算75mm相当の焦点距離で撮影できます。
実際に撮影してみました。
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■撮影環境:F2.8 1/8000秒 +0.3 ISO640 AWB 50mm
50mmで撮影。
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■撮影環境:F2.8 1/8000秒 +0.3 ISO640 AWB 75mm
APS-CクロップをONにして75mm相当で撮影。
描写力とAF精度は?
では描写力を見てみましょう。
お花畑で撮影した1枚。さすがGレンズ!空と花の忠実な色味の再現力はもちろんのこと、ボケ味も美しく最高です。
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■撮影環境:F2.8 1/2500秒 +0.3 ISO100 AWB 24mm
顔が影になってしまうので、白い厚紙を見えない所で持ってレフ板代わりにして撮影しています。
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■撮影環境:F2.8 1/5000秒 +0.3 ISO250 AWB 50mm
青空と雪柳とわんこで爽やかな1枚に。
普段のお散歩シーンもキレイに撮って残せますね!
AF精度も確認。
楽しく遊んでいるシーンや走っているシーンの撮影はAF精度が重要です。
半逆光の中での撮影でしたがピントの精度も完璧!
楽しく遊ぶ最高の1枚が撮れました。毛の輪郭も輝いていてキレイです。
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■撮影環境:F2.8 1/2000秒 +0.7 ISO160 AWB 35mm
ピント合わせの難易度が高い半逆光で走り撮影をしてみました。
旅に持っていきたいレンズ
これなら旅先のお供にもピッタリ!
今回はFE 24-50mm F2.8 Gを持って琵琶湖に浮かぶ沖島に行ってきましたのでご覧ください。
沖島は日本で唯一、淡水湖上の島に人が暮らしている島です。
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■撮影環境:F2.8 1/2500秒 ISO100 AWB 45mm
沖島の港の様子。
今回は猫ちゃん探しがメインの上陸で、島での滞在は2時間程でしたが、4匹の猫ちゃんに会えました。
猫たちは港のまわりにいて、漁船が戻ってくるとどこからともなく出てきます。
キョロキョロとあたりを見渡していると、お魚をくわえた猫が出て来たのでおもわずシャッターを切った1枚。
魚をくわえた猫と港。絵になりますね!
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■撮影環境:F2.8 1/4000秒 -0.3 ISO100 AWB 46mm
お魚をくわえた猫。
中には警戒心の強い子もいますが、近づいても大丈夫な猫達もいたので、猫の目線までカメラを下げてぐっとワイドで撮影してみたり、くつろいでいるシーンを撮らせてもらったりと猫撮影を満喫しました。
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■撮影環境:F2.8 1/2000秒 -0.3 ISO100 AWB 24mm
カメラの前を堂々と通り過ぎる猫。
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■撮影環境:F2.8 1/2000秒 -0.3 ISO100 AWB 24mm
くつろいでいる黒猫を背後から撮影。
今回の旅では、比較的猫との距離が近く、猫たちの息づかいを感じながらの撮影で楽しかったです。
帰りに同じ滋賀県の彦根城近くまでぶらり。お団子をいただいて帰りました。
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■撮影環境:F2.8 1/250秒 ISO500 AWB 31mm
ちょっと一息。お茶屋さんでの1枚。
まとめ
コンパクトで軽い!というのは正義ですね。
ボケ味とAF精度が良いレンズであれば、最終的な決め手になるのはそこだと思います。
お部屋撮影をはじめ、お散歩先の公園や旅先で今回のレンズを使用しましたが、とにかく軽くて、描写力が良くて、AF精度も良いレンズ。
1本でお料理やスイーツもしっかりと撮れて大満足な撮影時間でした。
ラストは次の日に食べたひつまぶし写真。お吸い物の湯気もしっかり写っています。
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■撮影環境:F2.8 1/500秒 -0.3 ISO1250 AWB 37mm
次に日のランチはひつまぶしをいただきました。
■写真家:小川晃代
トリマー・ドッグトレーナー資格を保持しペットやのら猫等小さな生き物撮影を得意とするペトグラファー。2006年に動物に特化した制作会社とペット&キッズ専門の写真スタジオ「アニマルラグーン」を設立。現在はカレンダーやカタログ、写真絵本の撮影をはじめ、写真教室の講師やペットモデルコーディネーターとしても活躍。『ゆるねこ×ブッダの言葉』(インプレス)、『ちいさいののちゃん』(講談社ビーシー)、『ねこもふ。ごーじゃす』『手乗りねこ』(宝島社)、『ねこの撮り方まとめました!』(日本カメラ社)、『こいぬ』『こねこ』(ポプラ社)、『ねこきゅう』(東京書店)などの写真集ほか、ペットカレンダーも多く手がけている。