「2025写真の年賀状」家族の笑顔を撮る・作る・送る
はじめに
暑かった2024年の夏も終わり、気がつけば今年も後半に差しかかってあっという間に年末に突入しそうな感じです。毎年年末の忙しい時期に「年賀状の作成」という大きなお仕事が待っていますが、いつも後回しにしてしまいギリギリで焦ってしまうという事を繰り返している筆者です。
「ShaSha」のこの記事を目にしている方は写真好きの方々だと思うので、今回は「写真の年賀状」に使える「小さなお子様のいる家族写真」をテーマに、撮り方や年賀状作成のコツなどをご紹介したいと思います。
小さなお子様のいる家族写真を上手に撮るコツ
小さなお子様のいる家族で、家族全員で写真を撮るのはなかなかハードルが高く難しいと思います。家族全員そろって撮ろうと思うと、三脚にカメラをセットしてセルフタイマーで撮る方法になりますが、小さなお子様や家族の人数が多くなると、全員の笑顔やカメラ目線を撮るのは至難の業で、何回撮っても上手くいかないことがほとんどです。また、近くにいる人にカメラを渡して撮ってもらうのも、思った通りの写真が撮れていない場合が多いですよね。
小さなお子様がいる家族の写真を上手に撮るコツは、お友達家族と一緒にお出かけしてお互いの家族で撮りあったり、おじいちゃんおばあちゃんに手伝ってもらうのが一番です。気心知れた家族どうしであれば笑顔の写真が撮りやすくなりますし、お父さんお母さん、お子様の緊張感もほぐれ自然な笑顔を引き出す事もできます。また、お子様どうしで遊びながら撮ることもできるので、お父さんお母さんも撮影に集中できます。カメラ好きのおじいちゃんおばあちゃんがいれば、撮ってもらうのが一番良いかもしれません。
撮影するカメラはスマホでも良いですが、できればデジカメの望遠レンズや標準ズームレンズの望遠側を使って、少し離れた所から撮影するのがおすすめです。少し離れて撮影することで、撮られる側の緊張感を少し和らげることができ、自然な表情が撮りやすくなります。
また、できるだけ絞りを開けて撮影すると背景がボケて人物がより印象的に撮れるので、「望遠+絞りを開ける」の組み合わせで撮影するのがおすすめです。
写真を撮るときには、撮影する人はできるだけ声をかけ、会話をしながら全員の視線がカメラの方へ向いてもらえるように大きなアクションをしてシャッターを切ります。家族の人数が増えれば増えるほど、全員の視線をカメラに向けてもらうのはかなり大変です。1回、2回シャッターを切っただけでは上手くいかない事も多いので、同じシーンでもできるだけ沢山シャッターを切って良い笑顔を撮りましょう。
カメラの設定は連写モードにしておくと撮影がしやすくなります。お子様の集中力は長く続かない場合が多いので、短期集中でできるだけ沢山シャッターを切るのが成功の近道です。
家族揃っての撮影が難しい場合は、お父さんとお母さんが替わりながら撮影をしてみましょう。
お父さんとお子様の2ショット、お母さんとお子様の2ショットを同じシーンで撮っても面白いですね。
お子様の集中力が切れてきたら家族撮影は一旦終了して休憩をするのが良いと思います。うまく撮れないからといって無理に頑張って撮影しても、笑顔を引き出す事は難しくなります。お子様どうしを遊ばせて、お父さんお母さんはお子様を撮るカメラマンになって楽しむのが良いでしょう。
年賀状に使える写真の構図
年賀状に写真を使う場合は、先にどのようなデザインで作りたいかを決めておくと撮影の際にイメージをつかみやすく、効率よく撮影することができます。
できれば、2~3種類くらいの年賀状デザインのテンプレートを候補にあげておくと、必要な写真の枚数やタテヨコの写真の方向なども分かって、後で写真選びに苦労するという事がなくなります。念のため、撮影の際にはタテヨコ両方の構図で撮っておくのがおすすめです。
これから年賀状用の撮影をするという方は、先に年賀状のデザインが確認できる特設サイトや、お店で配られている年賀状のカタログでデザインをチェックするのが良いでしょう。
写真の年賀状には、全面で大きな写真を使って作るものや、たくさんのカットを散りばめたものなどいろいろなデザインがあります。
たくさんのカットを散りばめた多画面のタイプであれば、家族をまとめて撮らなくても、それぞれで撮影して家族全員の写真を入れる事ができます。
年賀状に使う写真を撮るときに、あまりアップで撮らない方が年賀状のテンプレートに写真をはめ込む際にレイアウトがしやすくなります。下の写真のように少しアップ気味で撮ってしまうと調整できる範囲が制限されて、思った位置にレイアウトすることができない場合も発生します。また、人物を中央に配置する構図では無く、左右どちらかに寄せた構図で撮影しておくと、年賀状作成の際にレイアウトが楽にできます。
撮影する時にはアップで狙い過ぎず、下の様な感じで少し引いた構図で撮影しておけば年賀状を作成する際に見切れる心配もなく、レイアウト上で拡大もできるので非常にデザイン調整がしやすくなります。
家族写真を使って年賀状注文
撮影した家族写真で実際に年賀状を注文してみましょう。「カメラのキタムラ 年賀状特設サイト」を使って解説していきます。
■カメラのキタムラ 年賀状特設サイト
https://nenga.kitamura.jp/
年賀状特設サイトの「デザインを選ぶ」からお気に入りのデザインを選択します。
「最短1時間仕上げ」と「写真キレイ仕上げ」が選択できます。「最短1時間仕上げ」は年賀はがきに写真を直接印刷するタイプでフチがあるタイプになります。「写真キレイ仕上げ」は写真用紙を年賀状に貼り合わせてフチのないタイプになります。同じデザインでお好みの仕上げタイプを選ぶことが可能です。
今回は家族全員で撮れたお気に入りの1枚の写真をピックアップしてみました。
写真の良さを活かすために、デザインはできるだけシンプルなものをセレクトしてみたいと思います。
年賀状のデザインをセレクトしたら、年賀状に使う写真データをアップロードしてテンプレートに合成します。テンプレートに合わせて、写真データの拡大や位置調整が可能になっています。イラストを追加したり、住所や家族の名前も入れる事ができます。
テンプレートの種類やテンプレートに合成する写真のセレクトや位置調整に悩んだら、途中まで作成したデータを「一時保存」しておくと便利です。
最後に「仕上がりイメージ確認」に進んで、レイアウトの確認と入力した文字の間違いがないかしっかりと確認しましょう。仕上がり確認が終わったら年賀状のハガキの種類や枚数を選択して注文完了です。年賀状の注文は非常にシンプルで簡単です。お店で注文・自宅からパソコンで注文・スマホで注文と多様な方法があるので、ご自身のスタイルやご都合に合わせて注文する事ができます。
また「カメラのキタムラ」の年賀状注文サービスでは、とても便利なオプションサービスの宛名同時印刷サービスも実施しています。宛名用のデータを用意すれば、同時に宛名も印刷されて写真年賀状を仕上げる事ができます。忙しい人にはピッタリのサービスですね。
「写真キレイ仕上げ」タイプの年賀状は、お年玉付き年賀状と写真用紙を貼り合わせて作られているため、少し厚みのある仕上がりになります。用紙が厚いためご家庭のインクジェットプリンターでは宛名面のプリントが上手くできない場合もあります。そんな不安を取り除いてくれるのが、この便利な宛名同時印刷サービスです。宛名の印刷を自分でやって印刷を失敗するリスクも無くなります。
※宛名用印刷データは事前に用意して、年賀状注文時に同時に利用します。
詳しくはカメラのキタムラ 年賀状特設サイトの「宛名同時印刷ページ」をご参照ください
https://nenga.kitamura.jp/atena/print/
まとめ
写真の年賀状はいろいろなテンプレートから注文することができます。あまりにも多すぎて迷ってしまう事も多いのですが、家族写真を撮る前にある程度テンプレートを決めておくのがポイントです。事前にテンプレートを決めておくことで、テンプレートにマッチした構図でスムーズに撮影することができ、年賀状作成もしやすくなります。
■年賀状用の写真撮影のコツ
・あまりアップで撮らない。テンプレートに合成した際にデザインの比率で顔が切れたりする事がよくある
・全画面などの写真を大きく入れる年賀状は、文字スペースの空間を加味して撮影する
・同じ撮影シーンでタテ位置・ヨコ位置の両方の構図を撮影する
お子様が成長していくにつれて家族全員の写真を撮るのが難しくなってきますが、毎年年末に年賀状用に家族写真を撮るという習慣にすれば、お子様の成長とお父さんとお母さんの成長も家族の記録として残すことができます。毎年同じ場所、同じポーズで写真を撮るというのも楽しいかもしれません。
■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。
・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師