ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
今回は「子供のポートレートにストロボはあり?」という読者からの質問を元に、
お部屋で子供の写真を撮るというシチュエーションを前提にお話します。
部屋の中は基本的にあまり明るい場所ではないのでいろいろ気をつけなければなりません。
ストロボの使い方を工夫してなるべくナチュラルなイメージで撮る方法を紹介します。
同じ屋内でも昼間なら外光が入りますからより自然な感じで撮ることができます。
作例(3)は昼間の屋内(晴天の日)で撮りました。ストロボも補助的に使っていますがナチュラルなイメージになっています。特に晴天の日なら昼間の屋内のほうが夜よりお勧めです。部屋の窓の大きさや壁の色などにも左右されることですが明るい部屋ならストロボを使わなくても撮れる場合もあります。ただしノーストロボで撮る時はブレに注意しましょう。
作例(4)はノーストロボで撮りました。そのため絞りを開放にしているのでピントが浅くなります。ポートレートの場合、というか人物の写真の場合の基本ですがピントは目に合わせましょう。また、手や足がぶれてもあまり気になりませんが、顔がぶれていると不自然な印象になってしまいます。顔がぶれていないかどうかチェックしながら撮りましょう。
後はシャッターチャンスを狙うのみです。子供の写真の場合一緒に暮らしている家族が撮るのが一番です。特に一番長い時間を一緒にすごしているママがその子の一番の表情を知っていはずです。「かわいい」と思った瞬間にシャッターボタンを押せればきっとお気に入りの一枚を撮る事ができますよ。
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ストロボありでも感度は高めに設定しよう
まず、質問を寄せてくれた読者さんがどのようなカメラをお使いなのかがわからないのですが、一眼レフで撮っていると想定してお話します。 ストロボ写真でよく見かけるのが、子供はストロボの光で適度な明るさになってはいるものの背景が真っ暗、という写真です。これは正直あまりかっこいい仕上がりではないですね。
作例(1)はポートレートモードに設定してそのままシャッターを押した例です。このときは夜の室内だったのでシーンモードではカメラがその場の明るさから「ストロボを使う」と判断して内蔵ストロボがポップアップしました。しかし、ISO感度が100に設定されていたため部屋の明かりに比べてストロボが強すぎてしまい、このようにストロボの光だけで撮ったような写真になってしまったわけです。
作例(2)も同じく夜の室内です。ただこちらはISO400に設定してあるので室内の明かりだけでもある程度の明るさで撮る事ができます。その状態でストロボを使うとカメラの「これくらいならストロボの光はちょっとだけでいいや」という判断によりストロボの光はかなり控えめに発光します。これくらいなら写真の仕上がりもあまり不自然なイメージにはなりません。 室内ではストロボを使うときも感度を高めに設定しましょう。