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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

ホワイトバランスを変えてみようVol.027 2011年09月01日更新

普段デジカメを使っている人でも「ホワイトバランスはいつもA(オート)になっている」という人が
たくさんいるのではないでしょうか。
たしかにAにしておけば安心ですが、その場の光の状況によっては自分でホワイトバランスを設定して撮ったほうが
おもしろい場合もあります。
今回はホワイトバランスを自分で設定して撮ってみましょう。

ホワイトバランスはずっとAのままでいい?

もちろんAが悪いというわけではありません。Aにセットしておけばその場の光の色を見てカメラが人間の見た目に近い色になるようにホワイトバランスを調整してくれるのですから、とんでもない変な色になることはありません。そういう意味では一番安心な設定です。
ただ、その場の色をそのまま生かしたほうが臨場感が出ることもありますし、ホワイトバランスを使って現実にはない色味に仕上げることもできます。今週はホワイトバランスを使って色をコントロールしてみましょう。

(1)ホワイトバランスオートで撮影

(1)ホワイトバランスオートで撮影

(2)ホワイトバランス太陽光で撮影

(2)ホワイトバランス太陽光で撮影

その場の光の色を残すならホワイトバランスを太陽光に

作例(1)はお祭りの射的の屋台です。屋台の明かりは白熱灯でした。Aで撮ると白色光で撮ったような自然な色に写ります。
一方作例(2)はホワイトバランスを太陽光にセットして撮りました。赤みがかった白熱電球特有の色になっています。これが本当の白熱灯の色です。肌の色などを見るとナチュラルな発色ではありませんがこちらのほうが夜の屋台のイメージが出て臨場感あるイメージになると思います。
このようにその場の色を生かしたい場合はホワイトバランスを太陽光にセットして撮りましょう。

(3)オート

(3)オート

(4)太陽光

(4)太陽光

(5)タングステン

(5)タングステン

わざとホワイトバランスを変えて非現実的なイメージに

作例(3)~(5)はカフェの窓際のテーブルを撮った写真です。
(3)はAで撮りました。窓からの自然光とテーブルに置かれた小さなランプの明かり、それと室内の照明が混じったミックス光ですがバランスのとれた自然な色合いになっています。(4)は太陽光にセットして撮りました。やや黄色がかっているのは室内の照明の色が出たせいです。(5)はわざとホワイトバランスをタングステンに合わせて撮りました。
ホワイトバランスをタングステンにあわせると、タングステンの黄色を補正するため青いフィルターを通したような色になります。ですから仕上がりが真っ青になるのはわかっていたのですが、わざとつかってみました。青は静かなイメージを作ってくれる色で、この作例では窓辺に置かれた小さなランプを印象的にみせることができました。また、現実とはまったく違う色味にすることで幻想的なイメージをつくることができます。
逆に温かみのある色合いにしたいときはホワイトバランスを曇りや日陰にあわせるといいでしょう。

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