ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
今週は再び読者から寄せられたご質問から「お祭り」写真についてお話します。
お祭りには屋台やお神輿、法被姿の人々などお祭りらしい雰囲気を盛り上げるものがいっぱいです。
夏のお祭りは終わりですが秋にも各地でいろいろなお祭りがありますので参考にしていただければと思います。
このとき注意するのはISO感度を高めに設定してブレを防ぐことです。このときはISO1600に設定していました。周りが暗いのでシーンモード(イラスト表示になっている撮影モード)やAUTO設定にしておくとカメラが勝手にストロボを使ってしまうことがあります。作例のように画面いっぱいにねぶたの写真を撮るならストロボは不要です。できれば撮影モードはAかSかPに設定してストロボは発光禁止モードにしておきましょう。
作例(3)はPモードでストロボを使って撮りました。ストロボも使いようなので絶対ダメというわけではないのですが、この場合はノーストロボの作例(4)のほうが、動きがあり躍動感が出ています。(4)はストロボを使っていないため、スローシャッターで撮ることになり(作例は1/30秒)、踊っている人たちのブレが動きのあるイメージを作っています。また、作例(3)が(4)に比べて寂しい感じになってしまうのは、ストロボの光をメインにしているため、明るいのは手前の人たちだけで、後ろのほうの人は暗くてよく見えないからです。また、ストロボの光は白色光なので適正な色に写りますが、このような夜のお祭りの場合はその場の光をメインにして撮ったほうが臨場感が出ます。
先ほども触れましたが、真っ暗な空はただの黒い空間です。子供のスナップなどを撮る時は背景にお祭りらしい雰囲気のあるものを入れましょう。作例(5)では背景にやぐらを入れていますが、屋台などでもいいでしょう。
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夜の真っ暗な空はカットして
地元でねぶた祭りをやっていたので出かけてみました。「近所でねぶた」と言っても東北に住んでいるわけではなく、小さなプチねぶた祭りといった感じの地元のお祭りです。毎年ねぶたが出るのですがこのお祭りは基本的に夜のお祭りなのでねぶたを撮ろうとすると背景が夜の空になります。歩道橋などがあれば上から撮れるのですがそういったロケーションではなかったので、地上から見上げるように撮っているからです。夜のまっくらな空は写真ではただのべたっとした黒い空間になってしまうのでなるべくカットしましょう。作例(1)は遠くからねぶたを撮っていますがこれだと引きすぎです。ねぶたが近くに来るのを待って画面いっぱいになるようにフレーミグしましょう(作例(2))。このほうがねぶたに迫力が出ます。