ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
この間までの残暑がうそのよう。
今回は読者の方からの「お部屋でお弁当や小物を上手に撮る方法は?」という
ご質問に答えて
小物撮りの一例を紹介します。
お弁当に限らずお料理やお気に入りのアクセサリーなどをおしゃれなイメージで撮りたいと思っている人は
結構いるのではないでしょうか。
小物ならリビングのテーブルくらいのスペースで
十分きれいに撮る事ができますから、ぜひチャレンジしてみてください。
このままだとただテーブルの上で撮ったコーヒーの写真になってしまい、いまいち説明的で味気ない写真になってしまいます。そこでカップの位置をテーブルの向こう端に移動し、床に落ちている日溜りを背景に入れたのが作例(2)です。日溜り以外でも室内の照明などの明るいハイライトはボケにするとふわっとした温かい感じになるので便利な背景素材です。この作例ではさらに画面をわざと傾けて変化を出しました。
こういった小物撮りで一番大事なのは光です。室内で暗いからといって絶対に内蔵ストロボは使わないでください。作(3)は内蔵ストロボを使っていますが作例(4)はノーストロボで撮りました。それ以外はまったく同じ状況で撮っていますがご飯の質感や立体感などがまったく違うのがわかると思います。できれば室内の照明なども消して窓からの自然光で撮りましょう。暗くてブレが心配なら三脚を使うか、ISO感度を上げるなどしてブレを防ぎましょう。
作例(5)はリビングのテーブルで撮りました。窓からの逆光でレフ板を使っています。レフ板といっても白い板状のものなら何でも大丈夫です。このときレフ板がわりに使ったのもただの白い画用紙でした。画用紙に半分に折り目をつけて「く」の字型にして立てただけです。撮ったときの配置はだいたい図のような感じです。小物が色の地味なカップケーキだったので赤いランチョンマットを敷き、その上においてスプーンを添えて撮りました。このセッティングで撮ればたいていの小物撮りはうまくいきます。とりあえずこのセッティングを真似してみてください。
逆光プラスレフ板の図
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まずは寄ってみる
小物は小さいので大きく撮るにはかなり近寄らなければなりません。作例(1)はカフェで頼んだウインナコーヒーです。こういう写真を撮る時によくある失敗写真が画面の真ん中に小さくカップが写っているという状態の写真です。まずは寄って撮ることを心がけましょう。コンデジの場合はマクロモードに設定しないと近くのものにピントがあわないので注意しましょう。とりあえず作例(1)程度の大きさになるように寄ってみてください。