ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
すっかり涼しくなり10月も中旬になれば運動会も終わってホッと一息。
さて、来月11月は七五三を迎える子供たちのパパママにとっては、またまたうれしくも忙しい季節の到来です。
たしか昔の習慣では三歳からは髪を伸ばし、五歳で武家の男子は袴をつけ、7歳から女の子は帯を締める、
ということになっていたそうで、詳しくは知らないけど子供たちの健やかな成長を祝う行事であることは確かなようです。
七五三の由来はともかくせっかくかわいくきれいに着飾る一日ですから、これは撮っておかねば。
今週は七五三のスナップのヒントを紹介します。
着物はたいてい後ろから見たときのビジュアルも計算してデザインされています。女の子の帯もそうですし、男の子の羽織も後ろに柄が入っているものが多く見られます。
後姿も一枚撮っておきましょう、作例(2)。
帯を締めた女の子なら帯が入る程度の上半身の後姿でもいいでしょう。
七五三は着物を着るだけで終わりではなく神社に詣でて子供の成長を祈る行事でもありますから、お参りしているところも撮っておきましょう。前から撮れるような状況ではないので横から撮ることになりますがこのときもできる限り逆光側から撮りましょう。緊張して手を合わせる様子もかわいいし、てれながらチラッとこちらを見た瞬間などもシャッターチャンスです、作例(3)。
作例(4)のようにポートレートっぽく決めたい場合は背景を慎重に選びましょう。
なるべくシンプルで子供から遠くにあるものを背景に選ぶのがコツです。ここでは参道脇の通路を縦に使って背景にしました。奥行きがあって背景が適度にボケるので子供が引き立ちます。この場合も背景に人が入らないように注意しましょう。撮影モードをAに設定して絞りを開放にして撮ると背景が大きくふわっとボケてくれます。
こんな撮影がしたいけど、どうやって撮ればいいの?など、ママカメラマン山ちゃんに撮影テクニックのリクエストを大募集中です!
リクエストはtwitterからキタムラあてにつぶやいてください!
カメラのキタムラtwitter
とりあえず全身で一枚
3歳や5歳や7歳で着物を着る機会なんてこの日以外にはめったにありません。やはり「どんな着物を着たのか」がわかるカットが一枚欲しいところです。まずは全身で一枚撮っておきましょう。
作例(1)このときお勧めは逆光で撮ることと背景になるべく人が入らない場所を選ぶことです。山岡は過去に何回も七五三の写真を撮りました(自分の子供プラス子供のお友達)が、何が大変かと言うと邪魔な人ごみをカットするのが一番大変だった!と言うのが正直な感想だったからです。
特に、遠くに人がいるくらいならまだ小さくしか写りこまないし、ぼかしてしまってごまかすなど何とかなるのですが、子供のすぐ後ろに知らないおじさんの後姿があったりすると台無しなので注意しましょう。ちなみに山岡の妹はやはり三人の子持ちですが「七五三は12月になってから行くことにしている」ようで、おかげで姪っ子甥っ子の写真はとってもきれいに撮れました。