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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

夕空を撮る(2)Vol.037 2011年11月11日更新

前回に引き続き夕景写真のコツを紹介します。
夕景と一口に言っても季節やその日の天候などによってその風景は千差万別です。
写真を撮る上でストライクな夕景とは適度に雲があって、その雲が夕焼けに染まって空一面に広がっている、
という状況だと思います。 どの人が見ても「まあ、きれい」とつぶやきたくなる光景だと思いますが、
なかなかそんな夕景には出会えない、というのが現実です。
今回は「一応夕焼けは出ているけどちょっとイマイチな状況」でもそれなりにきれいに撮るための方法を
考えてみましょう。

(1)きれいな部分を切り取る

(1)きれいな部分を切り取る

(2)引いたときの状況

(2)引いたときの状況

空全体ではなくきれいなところだけ切り取る

よくあるのが、上空に厚い雲が出ていて水平線や地平線に近い低いところだけが色づいている、という状況です。こんなときは空全体を撮るのではなく、きれいに色づいている部分だけを切り取ってみましょう。作例(1)を撮ったときはきれいに色づいているのがこの部分だけでした。作例(2)は同じ時にやや引いて撮った作例です。作例(2)のままでは夕焼けのインパクトが弱いので、80-200ミリの望遠ズームに付け替えて、富士山の稜線と色づいた雲の部分だけをアップにして撮ったのが作例(1)です。


(3)広角でグラデーションをいかす

(3)広角でグラデーションをいかす

雲がないときは広角で空のグラデーションを撮る

日によっては雲がほとんどない、という状況もあります。本来は青く暮れてきた空に赤い雲が浮かんでいれば雲を主役にフレーミングを決めるのが基本です。夕焼けは雲に夕日が当たって赤やオレンジ色に染まるのが一番いい状況なので、雲がないということは染まる媒体が何もないということになります。こんなときは空のグラデーションを撮るつもりで広角で空全体を撮ってみましょう。グラデーションを画面に納めるには、水平線や地平線に近い明るい部分から上空の暗い空の部分まで入れる必要があります。望遠レンズでは狭い部分しか撮れないので広角で全体を撮るようにしましょう。作例(3)では10ミリのレンズを使いました。


(4)人物をシルエットっぽく撮る

(4)人物をシルエットっぽく撮る

シルエットを撮る

夕方はシルエットを撮る写真にも大変よい状況です。作例(4)は海辺で遊ぶ子供をシルエットにして撮りました。背景には夕暮れ色になっている部分を選び、シルエットの素材にするものは黒くつぶす感じで撮ります。作例では人物をシルエットにしていますが、人をシルエットにするときはなにか動作のある瞬間を狙うといいでしょう。棒立ちになっているところよりも動きのある写真が撮れます。きれいなシルエットにするためには人物にピントをしっかり合わせて撮りましょう。また、シルエットにする素材は人物でなくても木や植物、形に特徴のある人工物などでもいいと思います。

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