ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
先週に引き続き赤ちゃんを撮ります。さて無事出産が終わり産院から家に帰ってくるとママはとても忙しい。
正直言ってなかなか「写真を撮る」余裕はないというのが現実だと言うことは重々承知しています。
でも、それでも撮ってほしい。特に赤ちゃんは毎日変わっていってしまいます。
今撮らなかったら今日のこの姿はもう残せません。
10年以上前の話ですが長女がまだ立てなかったころ、
座敷のテーブルの上を覗き込もうと変な体勢でがんばっている姿がかわいかった。
ところがそのとき皿洗いの最中だった私は「今忙しいからあとで撮ろう」と考え、
そのときは撮るのをあきらめてしまったのです。
すると、なんと次の日長女はつかまり立ちができるようになってしまい、
二度とあの「変な体勢でがんばってる姿」はみられなくなってしまいました。
撮り方などというえらそうなものではありませんが撮るときのヒントくらいのものを紹介しようと思います。
とりあえず乳児のうちは一日に何回も寝るのが普通です。赤ちゃんがおきているときは難しくても寝ているときなら撮りやすいと思います。作例(1)は赤ちゃんの寝姿としてはよくあるアングルです。できればこのほかにもう1カット撮りましょう。一緒に寝転んで隣から撮ったのが作例(2)の写真です。このほうが赤ちゃんとの距離感が近いイメージで撮る事ができます。さらに作例(3)は頭側に移動して撮りました。この角度だとほっぺたやあごがすっきりした印象になります。女性の写真などもそうなのですが頭側から撮ると手前側になる目は大きく、遠くになるあごは細く見えるので人間の顔を撮る時は頭側から撮ると、よりかわいく見えるように撮れるのです。
赤ちゃんの手や足は赤ちゃん独特のまるまっちくてかわいい形をしています。おきているときは動いていることが多いのでパーツのアップはなかなか撮れませんが寝ているときならじっくり撮れます。こういったパーツのアップはイメージカット的に撮っておくと後でアルバムに組むときに隙間を埋めるいいポイントになってくれます。マクロレンズがあればそれを使うとより撮りやすいですが、マクロレンズがない場合はピントが合わせられる範囲でなるべく近寄って大きくフレーミングしましょう[作例(4)]。肌の質感が大事なのでストロボは使わず手ブレが心配ならISO感度を上げて撮りましょう。コンデジならマクロモード(大抵はお花のマーク)で撮るといいでしょう。
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カメラはしまいこまない
とりあえず一眼レフでもコンデジでもOKです。自分が使えるカメラをすぐに手に撮れる場所においておきましょう。これが第一のポイントです。カメラを持っていても箱にいれて奥のほうにしまいこんでしまうと、まずカメラを手に取る気になれません。箱などには入れず、すぐに手に撮れる場所においておきましょう。といっても赤ちゃんがいる家ではその赤ちゃんの手が届く範囲に大事なものを置いておくと破壊される恐れがありますから高いところがお勧めです。ちなみに私は一眼レフに標準ズームをつけたまま、食器棚の一番上の段にカメラを置いていました。