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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

スポーツを撮る(2)Vol.060 2012年4月20日更新

先週に引き続き子供のスポーツの写真です。
試合の時などはつい試合中の写真を撮ることだけに気を取られがちです。
しかし子供のスポーツの場合、コートサイドや出番待ちの間の表情が意外と楽しいものです。
友達を応援しているところや、勝って得意げなとき、負けて涙がこぼれた瞬間など、
子供の写真は豊かな表情こそが狙いどころです。
それに、そんなコートサイドでの写真はその子の親である自分しか撮ることはないでしょう。
その子の今を一番たくさん撮って残せるのはパパママです。
試合中だけでなくその前後も撮っておきましょう。

(1)試合後もシャッターチャンス

(1)試合後もシャッターチャンス

試合が終わったあとにもシャッターチャンスはある

作例(1)は試合後の写真です。負けてしまったうえに打たれた口元が痛くて涙がにじんできたのを見て心配した隣の子が声をかけてくれた瞬間です。試合後もシャッターチャンスはたくさんあります。試合が終わった後もファインダーで狙い続けてみましょう。また、シャッターチャンスを捉えるには「一発必中」よりも「数打ちゃ当たる」戦術のほうがお勧めです。この作例(1)も何枚も撮った中の一枚です。参考までに、この前後に同じようなフレーミングで15枚くらい撮っていました。


(2)休み時間

(2)休み時間

休み時間の楽しい表情を撮る

作例(2)は昼休みの時間を利用して大縄跳びをしたときの写真です。こういうとき大人はついつい鬼のいぬ間に座って一休みしたくなるものですが、そこをちょっとがんばってカメラを持って撮りに行きましょう。こういう跳ぶ動きのある写真は、やはり空中で跳んでいる瞬間を狙いましょう。跳んで高くなる分頭の上に余裕をもってフレーミングしてシャッターチャンスを狙います。シャッター速度は1/250秒以上になるようにISO感度を高く設定してブレをおさえましょう。この作例(2)ではISO感度は1250、シャッター速度は1/640秒で撮っています。何回か書いていることですが、AFモードはAF-Cに合わせれば動く被写体にもピントをあわせつづけることができます。


(3)立ったままのアングル

(3)立ったままのアングル

(4)低い位置からのアングル

(4)低い位置からのアングル


アングルで背景をコントロールする

作例(3)と作例(4)は団体戦に出る女の子3人が髪型もお揃いできめているところを後ろから撮りました。同じ位置から、同じようなフレーミングで撮っていますが、作例(3)は立ったままカメラを構えて撮った写真で、作例(4)はしゃがんで低い位置からとっています。
作例(4)は低いアングルから撮ることで背景が遠い客席になったため、背景が大きくボケて三人の後姿が引き立って見えます。後ろ姿などは表情がわかりにくい分、背景を工夫することで主役を引き立てたほうが、雰囲気のある写真になります。


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