ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
さて、ゴールデンウィークです。暖かくて外遊びが気持ちのよい季節です。
お弁当を持ってお出かけするときはカメラを忘れずに。
子供たちの楽しげなスナップを撮るチャンスです。
今回は特に逆光で撮るときのヒントを紹介します。
逆光あってもで昨年の作例のように(山ちゃんの写真教室vol.009参照)子供たちは逆光で背景のほとんどが日陰、という状況なら撮り易いのですが、逆光で問題なのは主役に比べて背景が極端に明るい場合です。こうなるとカメラが背景の明るさにつられてしまい、主役が暗く写ってしまうことがよくあります。
まずは露出補正で主役を明るく写す方法です。作例(1)は露出補正なしでそのままシャッターを切った写真です。背景の空の明るさにつられて、カメラが空のトーンが出せる明るさになるように露出を算出したために主役の子供の顔が暗く写っています。そこで+1補正して撮ったのが作例(2)です。これなら子供の顔は適正な明るさに写すことができます。この方法のメリットは主役の明るさだけでなく質感を損なうことなく自然なイメージの仕上がりにすることができる点です。逆にデメリットは背景の明るい部分が跳んでしまうことがあり、その部分のトーンが出せないことです。実際作例(2)では空が白く写ってしまい、青空には見えないのがわかると思います。
次の方法はストロボで主役を照らして明るく写す方法です。ストロボは暗い場所で使うものというイメージを持たれていますが、私は昼間の屋外でもストロボを使うことがよくあります。作例(3)はストロボなしで撮りました。背景の緑はきれいなのですが主役の子供は真っ暗です。そこで内蔵ストロボを出して撮ると、ストロボの光で主役の子供が明るくなり、背景の緑はそのままの明るさで撮ることができます。この方法のメリットは露出補正なしで撮れるので背景と主役の明るさをバランスよく撮る事ができる点です。デメリットは「ストロボ光」という人工的な光を補助的に使うため、どうしても自然光で撮ったようなナチュラルなイメージにはならないという点です。どちらの方法を使うかは個人の好みやそのときの状況によりますが、とりあえず「これならできそう」なほうから試してみてください。
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光は順光よりも逆光がお勧め
ちょうど一年前くらいのこのコーナーで、子供の記念写真を作例に、逆光で撮ったほうがきれいな写真が撮れる、と書きました。逆光のほうが表情もよく、人の肌の質感もきれいに撮れるのは確かです。ただ、一言に逆光といってもそのときの状況によって光線条件はさまざまで逆光でそのまま撮るとちょっと都合が悪い場合もあります。逆光では、背景が主役よりも明るくなっていることがよくあります。今回はこういったときの対処法を2つ説明します。