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新緑を撮る(2)Vol.063 2012年5月11日更新

先週にひきつづき新緑です。今回はPLフィルターを使ってみましょう。
風景写真を撮る人にとってとPLフィルターはとても便利なアクセサリーです。
プロの風景写真家さんは自分の持っている」すべてのレンズのぶんだけPLフィルターを買って、
すべてつけっぱなしにしている」という人もいるくらいです。
いろいろな効果が楽しめるPLフィルターですが新緑を撮るときの使い方を一つ紹介します。

PLフィルターって?

PLフィルターは一言で言えば余計な反射光をカットするフィルターです。水面の反射をおさえて水中を見やすくしたり、窓ガラスの反射をおさえて中がクリアに見えるようにすることもできます。他のフィルターと同じようにレンズの前につけて使いますが、2枚の偏光板が重なっていて前側の偏光板が回転するようになっています。この、前側の偏光板をまわすと効果が強くなったり弱くなったりします。ファインダーを見ながらベストな効果が得られる角度をさがせばOKです。

(1)フィルターなし

(1)フィルターなし

葉の表面の反射をおさえて本来の新緑色をだす

作例(1)はフィルターなしで撮った写真です。手前の新緑はきれいな明るい緑色ですが、この日は曇天で空は一面、白っぽいべたっとした雲に覆われていました。一見そのようには見えませんが、その白い空の色が葉の表面に反射して、葉の表面の色が本当の葉の色よりも白っぽくみえています。
そこでPLフィルターをつけて撮ったのが作例(2)です。まずはレンズにPLフィルターをつけてファインダーを見ながらフィルターの前枠を回転させて偏光板を回します。葉の反射が消えるところを探して、シャッターを切りました。作例(1)と作例(2)を比べてみると、作例(2)の葉の色のほうが本来のあざやかな緑色になっているのがわかると思います。

PLフィルターを使うときの注意

PLフィルターを使うときには一点注意が必要です。PLフィルターは「一部の光をカットする」フィルターなので、光がカットされたぶんだけカメラに届く光の量は減るということです。要するに暗くなるということなので、そのぶんシャッター速度が遅くなりがちです。最大2段分くらい光量が落ちる(例:フィルターなしなら1/250秒でもフィルターありでは1/60秒くらいになってしまう)のでブレに気をつけなければなりません。PLフィルターを使うときはシャッター速度がいくつになっているか気にしながら撮りましょう。場合によっては三脚を使ったり、ISO感度を上げてブレをふせぎます。

(2)PLフィルター使用

(2)PLフィルター使用


PLフィルターは劣化しやすい

PLフィルターは劣化しやすいフィルターです。高温になる夏の車内などにおきっぱなしにすると劣化が早まってしまうので注意しましょう。劣化してくると、変な色カブリが出ることがあります。フィルターの中でもPLフルターは高価な方ですし、大事に使うようにしましょう。


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