ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
人物の写真を撮るとき「キャッチライトを入れるとよい」ということをきいたことがありませんか。キャッチライトってなんでしょう。これは人物の目に映るハイライトのことです。たしかに目に映り込みが入っていると目の表情が生き生きとしているように見えます。今回はキャッチライトについてお話します
[作例(1)]の赤ちゃんは室内で撮りました。ちょうど赤ちゃんの正面に大きな窓があって、この窓からの光がメインになっています。赤ちゃんの目に映っている白いものはこの窓です。室内で撮る時は窓のほうに顔を向けているところを撮れば目に窓のキャッチライトが入ります。キャッチライトの大きさは窓が大きいほど、または窓に近づくほど大きくなります。
[作例(2)]から4は味も素っ気もない写真ですみませんがキャッチライトの見本です。[作例(2)]はキャッチライトが入っていない状態です。やっぱり黒目が真っ黒だと「生き生きした目」という印象になりません。
[作例(3)]は内蔵ストロボをたいて撮った写真です。目を拡大した画像を見ると、目の中央に小さなキャッチライトが入っています。ただ、内蔵ストロボは小さな光源なのでキャッチライトも小さくしか入りません。キャッチライトは映り込みですから映りこむものが大きいほどキャッチライトも大きくなります。
[作例(4)]はレフを使って撮りました。1メートル×70センチくらいの大きさの白いパネルです。画面に入らない程度のギリギリのところにレフを入れています。これくらいの大きさのキャッチライトが入るとだいぶ効果がわかりやすいのではないでしょうか。目の印象も他の作例に比べて「生き生き」感が出ていると思います。
レフでなくても白い壁などを探してキャッチライトを入れることも出来ます。なるべく日の当たる白い壁を探してその壁に顔を向けるようにして撮れば大抵キャッチライトが入ります。一度試してみてください。
大きなキャッチライトは目を生き生きとみせる
[作例(1)]は赤ちゃんの写真です。目に大きな白い映り込みが入っていますね。これがキャッチライトです。少女漫画のキャラクターなどは、大抵目に大きなキャッチライトが入っています。「目に星が入っている」などといわれることもありますね。人の顔と言うのは目の感じによって印象が大きく左右されます。この黒目の部分がべたっとした黒一色であるよりも、なにか白っぽいものが映り込んでいるほうが「目がキラキラしてる」ように見えるのです。