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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

霜を撮ってみようVol.149 2014年01月10日更新

山ちゃんの写真教室を読んでくださっている皆様、今年もよろしくお願いいたします。すっかり寒くなりましたね。最近朝は日陰になった場所に霜が下りているのよく見かけるようになりました。子供のころは学校への道筋でわざと道端の霜柱をサクサクと踏みながら歩いたものでした。今回は霜を撮ってみようと思います。

時間は早朝、なるべく日陰になるポイントをさがそう

霜であるのでやはり時間は早朝となります。私の地元では日陰だと9時ぐらいになってもまだ霜が残っている場所もありますが、やはりいい霜を見つけるには早朝、できれば日の出前のほうがいいでしょう。寒いので防寒対策は万全にして行ってください。装備が不十分だと寒くて写真を撮るためのテンションが下がります。せっかく出かけてきたのに寒さに負けて帰りたくなるのではもったいないです。霜は寒ければどこにでも下りますが、やはり湿気のある場所のほうが霜がよく見られるように思います。畑などの土にはよく霜柱が立ちますし、草むらなどでも霜をよく見かけます。やはり地面に近い低い場所のほうが霜がおりやすいようです。普段からちょっと気に留めて眺めていると寒い朝に必ず霜の降りているポイントが見つかります。ちなみに日陰になる場所なら日が出てからもしばらく撮影できるので、日陰になる場所もチェックしておくといいですよ。

作例(1)普通にアップ

作例(1)普通にアップ

作例(2)レンズの限界までアップ

作例(2)レンズの限界までアップ

機材はマクロレンズと一眼レフがお勧め

霜は小さな被写体なので、アップで撮るにはマクロレンズと一眼レフがお勧めです。細かい霜などはアップにしたほうが霜らしいイメージを強調した写真になります。作例1は普通にアップで撮った霜の写真です。霜の写真ではありますが、ちょっと霜のインパクトが弱いように思います。作例2はさらに寄って撮りました。霜の粒の形がわかるくらいの大きさに写っています。もちろんコンデジにもマクロモードがあるので撮影は可能だと思いますが、早朝の日陰はけっこう暗いのでブレやすく、モニターを見ながらの撮影ではカメラのホールドが不安定なため、手ブレを起こしやすくなります。さらにマクロ撮影では通常よりも絞り込んで撮ったほうがよい場合が多いため絞れば余計ぶれやすくなります。ここはやはり一眼レフ、出来れば三脚も持っていきたいところです。

WBをタングステンにして青み強調

早朝の日の出前は青がかぶりがちです。しかしそれもその日の天気や場所の状況に左右されるため一概には言えません。作例を撮影したのは川原でしたが、このときはWBを太陽光にセットして撮ると作例3のような色になり、ほとんど青がかぶっていませんでした。撮影している間に日が出てしまい、直射日光こそあたっていないものの、この作例を撮ったときにはだいぶ明るい時間帯だったからだと思います。このままの色だとちょっと朝っぽいイメージにならないと思い、WBを変えてタングステンにしてみました。WBをタングステンにすると青みがかった色になります(作例4)。寒いイメージを出したかったので青みの強い色のほうが寒さを連想させてくれてちょうどいい具合でした。ただ、いつでも青にすればいいと言うものではありません。氷の写真などは無色透明なイメージを出すためにわざと早朝にかぶる青みを消して白を出す場合もありますから、これも一概には言えませんが、好みによってはこのような方法もあるので参考にしてください。

作例(3)WB太陽光

作例(3)WB太陽光

作例(4)WBタングステン

作例(4)WBタングステン


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