ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
今年の夏休みは家族で山方面に行くことにしました。地元はどちらかというと海に近いほうなので山には改めていかない限りなかなか行く機会がありません。めったにない機会なので写真をできるだけ撮ろうと思います。今回は森林で写真を撮ってみましょう。広く開けた海の風景と違って森林は中に入ると複雑な要素がたくさんありそうです。写真を撮るのが楽しみです。
今までの経験から感じたことですが、こういった森林で写真を撮っているときにWBをオートにセットしておくと、なんだかとても変な色になることがあります。作例1はWBオートで、作例2はWBを太陽光にセットして撮った写真です。作例1のほうは緑色があせているように見えます。緑色に限ったことではありませんが、WBをオートにした場合、画面全体の色が偏っているとたまにこのような色あせたような色あいに撮れてしまうことがあります。花や空など違う色がはいっていればまた違うと思いますが、このように緑色に偏った色調の写真にする場合はWBはオートにしないほいうがいいと思います。
作例3は山の斜面の木のパターンを望遠で切り取ってみた写真です。山上など高い場所からだと、ほかの山の斜面のパターンが撮りやすいので試してみてください。こういったときのために望遠ズームが一本あると便利です。ただし山登りに重い機材は負担になりますから、自分の体力と相談して機材を決めてください。もちろん標準、広角、望遠レンズをそれぞれ持って行けばよりよい写真が撮れるかもしれませんが、行き着くまでに体力を消耗してしまい、撮影する気力がわかなくなってしまったらなんにもなりません。いつもはたくさんのレンズを使い分けているけど、今回は高倍率ズーム一本でいく、という判断もありだと思います。
森の中はおもいのほか暗いです。晴天の日でも森林の中までは光が届かずなかなか光量がかせげません。作例4はISO感度を1000に設定しましたがF8でシャッター速度1/25秒でした。なにしろ岩ばかりで「これは本当に道なのか?」という環境だったため三脚は持ってこられず、手持ちで撮っていたので手ブレを考えるとこのシャッター速度がぎりぎりでした。三脚があればこんな問題はなかったのですが現実にはこういうこともあり得ます。シャッター速度に注意して撮るようにしましょう。
デジカメは緑色がむずかしい
夏の森林ですからほとんど緑が主役です。デジカメで新緑などの写真を撮っていると、「あ~、こういう緑じゃなかったよな」と思うことがたびたびあります。そういうことがあるときはWBや色温度を変えて自分のイメージに近い緑色に近づけることもあります。デジカメにとって緑は難しい色だと思います。特に森林のような場所では画面のほとんどがトーンに違いがあるとはいえ緑色ばかりになることが多いため色がイメージどおりでないと違和感を感じます。