ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
先々週のこのコーナーで七五三の写真の撮り方の話をしました。今回は七五三の写真でフォトブックを作るときのコツをいくつか紹介しようと思います。七五三は子供いる家庭にとって大きなイベントです。一生残る記念の写真ですからきれいに残したいものです。私も七五三の写真はたくさん撮って1冊のフォトブックにまとめています。子供の七五三のたびに1冊作っているのですが実家にプレゼントしたらとても喜んでもらえました。撮影するときにいろいろなパターンを撮っておくと、ページごとに組むときにバリエーションが出て楽しい1冊を作ることができます。今回はフォトブックを作るときの基本的なレイアウトのコツを紹介します。
作例1で右のページに全身の写真を使ったのはこの写真では子供が左のほうを向いているからです。見開きでレイアウトするときはなるべく人物の向きが見開きの内側に向くようにレイアウトしたほうが落ち着いた印象になります。写っている人物の向きによって左右どちらのページに入れるかが決まってくるので、左のページには右のほうを向いているアップの写真をレイアウトしました。意図することがあって外向きの写真を使うこともありますが、基本は人物が内側を向いているようにレイアウトするのがおすすめです。また、作例1では左側のページを選択していますが、画面左部分のレイアウトのタブを選択すると1枚の写真でできるレイアウトの見本が表示されます。この中から気に入ったレイアウトを選ぶと便利です。
作例2は兄弟で撮った記念写真で一見開き組みました。画面右側の3人がカメラ目線になっている写真がメインです。人物の写真の場合目つぶりや半目になっている場合があるので同じカットを何枚か保険に撮っておくのが普通ですが、特に複数人で撮るときはちょっと多めにとっておくと安心です。ここではそんな保険のために撮っておいた写真の中から後ろのお兄ちゃんとお姉ちゃんが笑顔になって写っている写真を左のページに使って、楽し気な雰囲気を出してみました。全員カメラ目線の記念写真だけでなく自然な表情になった瞬間も撮っておくと後でレイアウトするときに楽しいページを作ることができます。
見開き単位でレイアウトを考える
フォトブックを開いたときには見開きで見ることになります。左右のページそれぞれを別に作るというより一見開きでバランスよく見えるようにレイアウトすると見た目のよいフォトブックになります。作例1は見開きの見本です。このページでは右のページに前身の写真、左のページに上半身のアップをレイアウトしました。どちらもポートレートっぽく撮った写真で、一人で写っています。とりあえずこの見開きでは楽しいスナップよりポートレートらしい写真で見開きをまとめることにしたのと、かっこいい感じに見せるために1ページに写真は1枚だけにして見開きで2枚としました。1ページにたくさん写真を載せると1枚1枚が小さくなるのでイメージがにぎやかになりますが、大きく見せたいと思うメインの写真は1枚だけ大きく載せるとインパクトが出ます。また、左右両方とも全身や、両方とも上半身アップにするよりも、片方が全身ならもう片方はアップにするなど似たような写真2枚にするより、ちょっと変化があったほうがかっこいいページを作ることができます。