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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

紅葉を撮るVol.294 2016年11月04日更新

このところ急に肌寒くなり、先週末「寒いなー」とは思いながらも地元のお祭りに薄い上着で出かけてしまいました。写真を撮っているうちは大丈夫だったのに、なにか買おうと思って屋台の間を歩き始めた途端具合が悪くなってしまい、何も買わずに帰ってきてしまいました。やっぱりこの格好ではだめだ、と思い面倒くさかったけど冬用の上着を出すことにしました。私の地元ではまだ紅葉には早いのですが、寒い地域や山の上のほうでは紅葉が見ごろのようです。今週は紅葉を撮ってみましょう。

マイナス補正で紅葉の赤を強調する

紅葉という言葉からイメージされるのは鮮やかな赤い紅葉ではないでしょうか。紅葉にもいろいろあり薄い赤やオレンジ色っぽいものなど、よく見るとバリエーション豊かな色が楽しめると思います。赤い紅葉の色を濃い感じに撮るにはちょっとマイナス補正するとよい場合がほとんどです。もちろん背景の選び方や光の状態などによってはそうでない場合もありますが、濃い赤は意外と暗い色なので見た目の通りの濃い赤を再現するにはちょっとマイナス補正するのがおすすめです。作例1はカエデの紅葉を補正なしで撮った作例です。カエデは赤い紅葉の代表的な木ですが、この作例の場合カエデの赤と暗い背景の組み合わせなので写真が全体的に暗い調子になっています。このまま補正なしで撮るとカエデの赤は薄い色になりますし、背景も中途半端に暗い感じになってしまいます。一方作例2のほうは-2補正して撮った写真です。露出補正としてはかなり大幅な補正ですが、これで見た目に近い赤を出すことができました。見た目の色に近い赤を再現するときはマイナス補正がおすすめです。

作例1 露出補正なし

作例1 露出補正なし

作例2 -2補正

作例2 -2補正


透過光で撮るときはプラス補正もあり

先ほど「光の状況によっては」とお話しましたが、プラス補正が向いている場合もあります。作例3は透過光で撮りました。天気は薄い曇りの日でカエデの木の下から上に向かって見上げるように撮った写真です。ここでは色づき始めた半分紅葉しかけている葉を主役にして、すっかり赤くなっている上のほうの紅葉を背景にしてみました。透過光ですからいくら赤い紅葉でもこういう場合はプラス補正です。この作例は+1.3補正しています。こういう場合はピントを画面中央の葉に合わせておきましょう。または主役にしたい(ピントを合わせたい)葉を画面中央に持ってくるようなフレーミングを心掛けたほうが落ち着いた感じに撮ることができます。

作例3 +1.3補正

作例3 +1.3補正

黄葉にはプラス補正

赤い紅葉にはマイナス補正が適切な場合が多いのですが、黄色い色にはプラス補正がおすすめです。黄色はかなり明るい色なので、露出補正なしで撮ると見た目よりも暗くなってしまうことが多いからです。作例4は黄色く色づいたカエデです。この時は薄い曇りでフラットな光線状態でした。主役のカエデと背景の明暗差もほとんどなく柔らかいイメージにあう状態でした。ここでは明るい黄色を利用して、ふわっとした明るい写真にしようと思いました。そこで+1補正して全体に明るい感じの写真にしてみました。明るいイメージにするには画面内に暗い部分がなるべく入らないようにフレーミングすることが大事です。黄色い黄葉を主役にして明るい背景を使うと優しいイメージの黄葉の写真を撮ることができます。

作例4 +1補正

作例4 +1補正


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