修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.04.29
自宅から都バス。亀戸天神前で降ります。蔵前通りから短い参道の先に社殿を仰ぎ見ることができます。1月24・25日は、うそ替えの神事があります。
笹野一刀彫りに似たうそ鳥の形をしたのを毎年取り替える神事です。“うそ鳥”は神職の手により作られ、両日しか手に入れることが出来ないようです。
うそ鳥は実在するのですね!日本海沿岸に棲息するスズメ科の鳥で鷽の字が學の字に似ているところから、学問の神様である天神様と深いつながりがあると考えられています。
平岩弓枝著:御宿かわせみ32巻に“お石の縁談”があります。
「お石は千春の土産に社務所で鷽という小鳥をかたどった木の玩具をもとめて来て、仙太郎から天神様の鷽替えの神事の話を教えて貰ったと嬉しそうにいう。」とあります。
広い境内に池と藤棚が配してあります。藤の管理は後程記します「船橋屋」さんが管理していると小耳にはさみました。
今日は平日と早めの時間もあり、見物人も疎らで御影石の敷石が見えます。思うに連休は御影石が黒い玉石に替わることでしょう。
東京スカイツリーも藤花祭りを武蔵の高さから見つめていました。
樹によりまして紫色に微妙な濃淡があります。
歌川広重の名所江戸百景の構図に合わせて撮影してみました反橋です。
反対側からの反橋になります。
池では亀さんが甲羅干しをしています。もう一匹乗っかれば漫才師ナンセンストリオの文句になります。
白色の藤もありました。
ツツジと反橋。
蔵前通りに面した船橋屋さんです。暖簾の字は吉川英治氏の筆によるもので欅に書かれた看板を店内に保存してありました。宝物のようです。
天神様に詣でた帰りは茶房で一服が宜しいようで、外の縁台で暫し待ちました。
文豪吉川英治氏も食べたのでしょうか?葛餅を味わってきました。家で食べるのと一味違った気がします。
藤の見頃は連休の頃のようです。出来れば平日にゆっくりと観賞頂きたいのですが、休日等は牛歩の観賞となるようです。
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