修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.05.27
京王線代田橋から甲州街道を渡り笹塚方面に歩いて間もなくの所に「手打ちそば長寿庵」の看板が見える。店前まで行くと「手打蕎麦まるやま」なのである。経営者が代わったのか?それにしては2枚看板とは、事情があるのか?。又、町中でも良く見かける屋号であるからして調べてみました。元禄15年(1702)は赤穂浪士討ち入りの年でもある。三河の国蒲郡より百姓の七男惣七が江戸に上り、蕎麦打ちの心得があって蕎麦屋に奉公する。 その貯めたお金を元に江戸城鍛冶橋門の前に「長寿庵」の屋号で店を開いたのが始まりのようです。
蕎麦前のお酒は「ん」ん?青森県弘前市の三浦酒造のお酒です。
「ん」?「いろはにほへと。。。。。あさきゆめみし ゑひもせすん」の最後の文字である。
お隣の女性が「美味しいですよ!」と教えてくれました。常連客のようです。同じ物を注文し、後に半分を飲まれて1.5合楽しまれておりました。メニューにも五勺があるのです。甘口ですから女性受けしますね。
飲み口が良く、もう少し飲みたいときに五勺の量は有り難い。客の立場にとの配慮と思います。片口の酒器が良いね!ほのぼのとした絵柄も落ち着くね!お代わりしちゃいました。
自家精米に拘り良い仕事をしています「ん」でした。
青森に赴任している蘊蓄を語る蕎麦友によりますと「豊盃」が美味しいとの事でした。
付け出しが鴨肉の薫製と筍と馬鈴薯・蕗の煮付けがありました。煮物は良い味付けです。
蕎麦屋の煮物って結構重要な要素なのですょ。しっかり作られた辛汁を利用しますから煮物の美味しい店は間違いがありません。
肴は京にしんと卵焼き。京にしんは美味しゅう御座いました。薬味でしょうか!山椒粉が付いておりました。山椒粉が付いてくるのは始めてでした。
昼の酒は酔いの回りが早いのか?使うのを忘れてしまいました。(残念です)
蕎麦友は焦げ目が付かずに焼き上がった出汁巻き玉子に感心。少し扁平の形に卵焼器の使い方を夢想していました。
〆は常陸太田産のセイロ。粗挽き粉の蕎麦で細めですね。
蕎麦湯が出まして蕎麦クッキー・蕎麦かりんとうが添えられます。チョットした楽しさが嬉しいですよね!
店名に疑問を残して店を出るわけに行かず聞いてみましたら屋号だけ替えたようです。
売りは「あなご天せいろ」蕎麦友と久し振りの蕎麦屋通いは楽しゅう御座いました。
機会がありましたら料理を味わいに訪れたいと思います。
「手打蕎麦 まるやま」杉並区和泉1-2-3 電話03・3321・1478
木曜定休・水曜昼のみ・禁煙 中休みあり
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