修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.06.03
中山道25番目の望月宿。良いね!郷愁を感じる板壁の民家が続きます。歌川広重「木曾街道六十九次・望月」にも描かれ天保14年の「中山道宿村大概帳」によると宿内家数は82軒。本陣・脇本陣を加え旅籠11軒で宿内人口360人の記録があります。左側に残雪残る蓼科山が見えます。
佐久市(旧望月町)にあります観音峰活性化センターをお借りして「たかさご会・春の蕎麦合宿」を23名の参加で行いました。思えば蕎麦打ちを始めて初参加した2004年の合宿以来となりますね。麺棒の扱いもままならない中、いきなり抹茶を持ち込み、茶そばを打ちたいと宣言しました経緯があり、それ以来、茶蕎麦大王を拝命しちゃいました。今も何かの時に話題になり、茶蕎麦を打つ断になりますと肴にされてしまいます。今回は如何な蕎麦を打つのでしょうか?
観音峰活性化センター前に滞在型市民農園整備事業により「佐久クラインガルデン望月」が3年前に整備されていました。事業目的は「悠久農地の活性を図ると共に、土にいそしみたいという都市型住民の皆様に野菜や花卉の栽培をとおし農業に親しみ、有意義な農村での休暇を楽しんでいただき地域住民との交流により都市と農村の相互理解を深め、地域の活性化を図ることを目的にしました。」とあります。会社人間を終えた方が夫婦でスローライフを楽しむ希望者が多いようで抽選も高倍率です。当たりますと5年間の居住権利があります。
チョイトお邪魔を致し見せて頂きました。人参を蒔いている所です。
農作業も桜と同じで一月程遅れての作業です。普段の生活は、と申しますとゴルフ三昧・温泉三昧・釣り三昧でゴルフの帰りに渓流でイワナ・ヤマメをチョイト釣り、晩酌の肴にされるとの事です。6月迄は高速が安いので本宅に帰りますが、都会の空気に馴染めず頭痛がするとのこと。自宅を処分して中古物件を探そうとしている方も居るようですが、何分大きな家ばかりで困ったとも話されていました。東京で二三百の敷地と言ったら豪邸になりますね!物差しの単位が違うようです。
横道に逸れちゃいましたね!蕎麦打ち合宿に戻しましょうかね!あさ~。8時に東京を出発。そろそろ昼時で仕込みを急がなくては。矢っ張りと言いましょうか?葱切り奉行を仰せつかりました。鳴門の蕎麦友の研ぎ澄まされた包丁で空中切りを致します。
参加者は、思い思いに蕎麦を打ち出しました。美しく。美味しく御願いしますよ!
板場はお任せしちゃいました。今回の蕎麦打ち合宿は、日頃教わる機会がありません辛汁の採り方・出汁巻き玉子の焼き方・蕎麦屋の天麩羅の揚げ方を蕎麦の膳:たかさごの店主夫婦から教わる中身の濃い合宿になります。
話を聞きましたら「佐久クラインガルデン望月」の住民は首都圏の方が殆どで、一方京都の方がおります。23人が打ちました蕎麦は食べきれませんから住民を招待しちゃいました。悪戯心に持参しました「桜葉粉・抹茶・挽きぐるみ蕎麦粉」の内、小生が打ちました桜切りと十割り蕎麦を堪能して頂きました。桜切りは佐久の桜の開花に合いまして好評でした。辛汁は名店の味そのものですから、蕎麦屋が出張してきたものです。皆さんお代わりをされて茹でが間に合わない事態でした。明日は挽きぐるみを約束しましてお帰りになりました。
泊まりは信州春日温泉にあります交流センターゆざわ荘。飲んで食べてと歓談が続きます。
宿を予約の際に蕎麦打ちに来たことを伝えなかったのか?手打ち蕎麦が出てきました。
之もご愛敬ですね!宴会が終わりました時刻では、都会人は素直に布団に潜らないようで、必然的に二次会が始まります。反省あり、ぐちがあり、人生観の話であったりと都会人が眠りに付く時間まで飲んだように記憶しています。(続く)
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