修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.07.22
Lマウントレンズは一般的に固定環を外しますとヘリコイド部と鏡筒部とに分離できます。両者の間には固有のピント調整ワシャーが入っていますので注意をします。
鏡筒に取り付けられた後群レンズはセットネジで固定されていますね!仕様上直接後群レンズを外すことが出来ませんが、場合によりましてはネジ山を痛めてしまいます。
仕様情報は大事ですね!特に初顔は、小心な程注意が必要なのです。
鏡筒に内筒が収まっているようです。固定環を外してみました。
鏡筒と内筒が分離できるようですが、何か引っ掛かっています。原因を探るためにCリングを外しました。
原因が判明しました。絞り値作動軸でした。鏡筒に切り掛けがあり内筒固定ネジで位置固定されています。この切り掛けより絞りの値をf2.8に設定しておけばすんなり抜けてくれたのですね!之も新たな情報です。
前群レンズを外し、絞り値作動軸を外します。
Cリングを外し、絞り値作動環を押さえながら後群レンズ側から平均に押し出します。
油分で絞り羽根が貼り付いていますが、押さえずに安易に裏返しますとバラバラになる事があります。
油分で貼り付きました絞り羽根は平行移動をして分離します。
上に持ち上げて分離しますと変形を招きますので、常日頃から平行移動の分離に心掛けます。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。