修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.11.18
檜原村産蕎麦の収穫の日を迎えた。普段なら愛犬クイーポと夢の中である。
日々、夜が支配する時が長くなり、街は眠りの中であるが、若干の人の動きが見受けられる。AM5:37分の電車に乗り待ち合わせ場所へ向かう。
11月に入っても狂ったように暖かい日が続きます。例年なら桧原街道の百日紅も化粧をし出すのですが、今年は素顔のようです。
村役場近くの畑は台風による風害から立ち直れず仕舞いです。倒れたままですと実は野鳥の御馳走になります。無念ですが刈入れを諦めました
蕎麦は中空茎で倒れやすい。倒壊防止のロープ張りの準備を進めていたところに台風が襲来。見事にお倒れになってしまいました。
下川乗地区の蕎麦畑は、人海戦術によりロープで支えましたが、例年ほどの生育には至りません。昨年は、畝間が見えないほどに生育したのです。今年は、雑草の天下になっちゃいましたね!兎も角、収穫に結びついたのです。ささやかな喜びの中、ロープを外していきます。
刈り取りました束を懇意にしております農家の協力の稲藁で縛ります。
大方の参加者は、稲藁で縛るのが苦手なのです。仕方が有りません。年に一度しか体験しませんからコツを忘れてしまうのです。しかし、束ねを進めるうちに思い出したようです。
おやおや、カマキリの卵が産みつけられています。
ゴマダラカミキリを見つけました。仲間のマツノマダラカミキリは松にとっては大害虫なのです。と、申しますのも松の立ち枯れを招きますマツノザイセンチュウの運び屋であるからです。木を食害した際や幼虫によりマツノザイセンチュウが感染し、幹内で繁殖、仮導管を詰まらせ立ち枯れを招いてしまうからです。
秋の味覚、松茸の減少はゴマダラカミキリが一役買っているかもしれませんね!
例年ですと地元の方がパイプを組み上げていただけるのですが、都合で不参加となり船頭多くして組み上げた次第です。もう一列組み上げねばなりません。しかし、クランプが足らなくなってしまいました。必要以上に使ったようです。困りものです。そうしましたら、パイプを延長する部品が見つかった!との事で一部、組みなおしたのです。
何とか二列のパイプを組み上げ、縛りました束をはざかけにして乾燥させます。
通称、道路上の畑は傾斜が強いのです。何度も束を抱えての往復は疲れますね!
そうしましたら、好き嫌い女王が非効率な方法ではダメ。ブルーシートを探してきた好き嫌い女王の提案を受け入れ、束を乗せ引きずり降ろしたのです。作業は一気に進み「来年も忘れてはいけませんよ!」と念を押されてしまいました。それまで、隠居人のメモリーは残っているのか?心配です。
改めて、はざかけした束を見ますと篠山紀信状態。ストレートパーマーを掛けたくなりますね。この時、台風の風害で倒壊から立ち直り、見事な曲線を描いた蕎麦束が、脱穀の際に暗い影を落とすのを誰も知る由もありませんでした。
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