修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.11.18
相模原市根小屋で津久井在来大豆と味噌造りに参加している。昨年も参加し、蕎麦友と共に十割り手打ち蕎麦を披露したら蕎麦も育てようとになってしまった。夏蕎麦は残念の結果になりましたが、秋蕎麦の生育は順調。その蕎麦畑の状況を撮影していました隣の畑に大きな実がゴロゴロ落ちている。丁度、手入れに訪れていた方より好きなだけどうぞと頂きました花梨です。さて、どうした物かと思案の結果、ジャムにすることにしたのです。
花梨は堅く包丁を入れるのは剣呑です。My包丁グレスデンで一刀両断。四つ割りにして銀杏切り。横に切るには、観念したのか?さほどの固さは見られない。スイスイでした。
ヒタヒタに水を加え15分煮ます。チョイト断片を口に含みます。曲がりなりにも褒められた食感でもない。その後に来る苦味には閉口する。これがジャムになるのか?
濃し紙で煮汁と分けます。後日談ですが、濃し紙は目が粗い。煮込んだことで微細になった果肉が透過する。仕上がりの綺麗さを求めるなら、濃し布の方が宜しい。
花梨を煮出したことでペクチンが抽出されて粘性の液体に変わる。粘性がある事ですんなりと落ちない。1時間ほど放置した。
濾過した果汁は740cc。濁った不味そうな果汁である。
果汁の重量の40%の三温糖を300g計量。可成りの量である。
後に黒糖10gを追加する。この辺りは好みで調整をする。
砂糖はグラニュー糖より三温糖の方が、相性が宜しいようです。
あら!!不思議。三温糖が溶けきらないのに濁っていた果汁が琥珀色に変化する。
若干ではあるが、灰汁が出るようだ。丁寧に掬う。
煮詰めること20分。サラサラの果汁が粘性を更に増し糸を引たように落ちるのが目安。冷えれば更に粘性が増す。レモン果汁を加えて完成。
煮沸したジャム瓶3本の量になってしまった。あの、食べられそうもない花梨からどの様に変化したのだろうか?味見をしたら甘酸っぱい。後味として苦味が若干残るようだ!
花梨は薬用植物として鎮咳薬(咳止め)になる。これからの時期有り難い。
拙宅にも花梨はあるが、熟す前に虫害に遭い毎年収穫無しが続いている。
他の利用法としてカリン酒があるが、熟成までに半年を要す。手っ取り早いのはジャムのようです。
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