修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.11.25
中判レンズは径が太く回すにしろ、固定するにしろ、もじの手の隠居人には難儀なものです。
ゴムアダプターを活用して社名環を外す。
前枠を外して前群レンズを外す。(前枠は、既に分離してあります。)
遮光盤を外し、後群レンズを外す。カビを育てちゃいましたね!
何かを回して外す場合、回す径より固定する径が大きい方が、回す力に負けない。
径が合えばゴムアダプターを活用することで滑り止めにもなる。
ゴムアダプターを取り付けたままにしておけば、倒れ防止にもなる。
簡易に押さえ環を外さずにカビ清掃をすると、押さえ環に覆われている部分のカビが残る。
可能な範囲でレンズ単体を取りだし、レンズ側面・収納されていた金具部分も清掃する。
綺麗になりました。
前群レンズの押さえ環もゴムアダプターが、どんピシャリ。オマケに平均に力が加わるので外しやすい。
この場合も固定する径より、押さえ環の径が大きいのでゴムアダプターを活用した方が、小さな力で済みます。
MACRO仕様の場合、前群レンズは底部に位置します。
組み込みにもゴムアダプターを活用します。ゴムアダプターに前群レンズを置き、底部までの距離を補うのです。右手でゴムアダプターに乗せた前群レンズを持ち、鏡筒を被せます。底部に到着したら、反転させて前群レンズを締め付けます。
此度は、ゴムアダプターの活用例を公開しましたが、道具の役割は単数では無く、複数の働きがあると思います。身近な道具を活用して脳を活性化致しましょう。
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