修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.12.02
伸びても縮んでも沈洞レンズは絵になる。年月を経たクロームメッキも輝いている。
現在では使用薬品の関係で蘇させることの出来ない落ち着く色味です。
姿も良いね!何時の世もデザインは重要な要素であり、デザイン一つで売れ行きを左右する。
内部には機番の他、ダイキャストに数字が刻印されている。機種毎に使用する認識番号か?
またまた、生産個数を表しているのか?である。
拡大すると、種種の数字が書き込まれている。
考えられるのは、検査落ちの際の不具合箇所のコード番号がある。
それとも、修理時の担当者コード番号か?個体に刻まれた数字を紐解いてみるのも面白いかも知れない。
ヘリコイドは単回転式で線条が露出している。しかるにグリスの経年変化に加え異物・ゴミ・ホコリの類が付着しやすい。種種の環境を経て回転が重くなっている。
単純構造と申しましても複数の線条が切ってあるから、組み込み位置は存在する。
溶剤とスポンジで汚れたグリスを拭う。それでも拭い切れない場合がある。
線条の奥に硬化したグリスが在るからだ!!使い古した歯ブラシを利用する。
隠居人は天眼鏡で拭い切れたかを拡大して確認する。
最後はグリスの選択です。個体毎に摩耗度が違う。使用感もあるよね!
何種類かのグリスを試しては洗浄。グリス自体の粘度の回転が指先に伝わる感触を確かめる。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。