修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.12.23
お店より坂を下れば荒川の河川敷。緑は生命の営みを感じさせる。営みを終えた夏草老い茂る景色からモノトーンの景色へと衣替えをしていた。
気温の低下と色彩の違いは、時として物哀しさを感じさせるものなのか?
僅かな耕作地に植えられた冬野菜の緑が、生命の営みを感じさせているのが救いでもある。
お店の前の道路標識。時折、排気音を残した車の通行がある閑静な場所に蕎麦店「阿き津」がある。
夏に訪れた際、秋の庭の写真を見せられてから、秋には訪れたいと思っていた。
でも、何かと忙しい日々に忙殺されてしまった。
そんな隠居人の気を察したのか?何時の間にか歯の詰め物を食べてしまいました。
これは、治療が必要だ!何をさておき治療をしなければならず、出向いた序に寄った次第です。ドウダンツツジとモミジの衣替えは、若干、時期を逸した感ですが楽しませてくれました。庭のキャンバスに描かれた自然の造形は蕎麦を美味しくしてくれる。
帰り際、御主人が「来年の見栄えを良くするためにモミジを早めに剪定した」とすまなそうでした。
人気の揚げ蕎麦掻きでビールを味わう。外皮のサクサク感と中身のもっちり感の取り合わせが美味しい。
出し巻き玉子も味わう。時として、黄身の色で人は喜ぶ。夕日に似た黄身の色は鶏の思いではない。与える飼料により如何様にも色づく。
出し巻き玉子の色身に合う拘りの卵を小川町の生産者から取り寄せていると女将は話す。
根小屋の玉子も生臭さを感じさせない拘りの飼料で育てていて美味しいのを思い出す。
産み始めた「はつたま」は小ぶりで玉子掛けご飯に丁度良い。
おしぼり蕎麦を食す。注文した時に持ってくるおしぼりでは無い。
辛味大根の搾り汁にお味噌を溶いて汁とする。
長野・岩手地方での食べ方だと聞いた事がある。内陸では出汁取りの材料が入りにくく大根汁で食べたものと思う。素朴な味わい方だ!味噌は、近所の農家の方が有機栽培で育てた大豆を委託し、味噌にしたのを使用している。大豆の旨みが伝わってくる。
通常、お店で辛味蕎麦を頼むと費えが増すようです。
そのような時は、辛味大根もどきで楽しめる。蕎麦を用意できる時間を見計らい大根を下ろし、3~4分放置すると辛味が出て来る。
隠居人も辛味大根を育てた事がある。岩手の遠野蕪(辛味蕪)も種を取り寄せ育てた事もある。環境が違うのか?大きくはなりませんでしたが、蕪特有の風味良い薬味になりました
辛味大根を育てるには、特別な事はいらない。肥沃な土地を避けるか、肥料を与えないで育てる。肥料をやり過ぎると辛味が出ない。害虫としてはカブラハバチの幼虫(黒芋虫)による葉の食害がある。
からいね赤も育てた事がある。すりおろすと赤紫の色身が綺麗な薬味になるが、時間の経過と共に色身が薄くなる。早く食べろとの事のようである。
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