修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.06.08
板橋区大山商店街ふるさと村で手に入れた夏蜜柑。他の柑橘類が端境期を迎える頃、完熟を迎え酸味が和らぎます。器量が若干落ちる無農薬育ちは貴重な安心食材ですから、毎年ジャム作りを待ちわびている常連さんがいる。と、お店の方が話されました。
友人から携帯にメールが届きました。網代の友人より戴いた夏蜜柑でピール作りをしたら失敗に終わったと。では、と挑戦することにしたのです。
夏蜜柑は白い部分が厚いので肉用のナイフで削ぎ落としました。包丁ですと切れすぎで剣呑ですから具合が良かったです。その後、仕上げにグレープフルーツ用のスプーンを利用します。
夏蜜柑大玉3個の皮が300gになりました。重量比70%、200gのグラニュー糖を準備します。
苦味を取る為に皮を2度湯がきます。水切りした皮に用意したグラニュー糖を入れ、溶けたら残りの半量、最後に全量と序々に糖度を上げていきます。
鍋を斜めにしても濃砂糖水が落ちてこない程度まで水分を飛ばします。
火を止めた時点では水分が多いですから、キッチンペーパーを敷いた笊上で乾燥させます。
一晩、乾燥させた状態はグラニュー糖を塗すのに適時だったのです。ですが、菜園へ出掛けねばならず蓋付きの器に保存しておきましたら、更に乾燥が進み塗すことが出来ませんでした。ま~ぁ。是も手作りの良さでしょうか?
規格外の清見オレンジ(10個200円)を見つけ夏蜜柑を合わせたマーマーレードを作ることにしました。
ピール作りした夏蜜柑の果汁500ccと合わせて火に掛け、水分を飛ばします。浮き上がったアクは丁寧に取ります。
夏蜜柑の皮を湯がいて苦味を取ります。ピール作りの状況から柔らかくなりすぎるので1回としました。
市販のペクチン粉もありますが、種にクエン酸を加えペクチンを抽出します。
ある程度、果汁の水分を飛ばしてからペクチン液・湯がいた皮を加えます。
準備したグラニュー糖300gを数回に分けて加え、水分を飛ばし、煮詰まり具合を
確認します。加熱してあるときは緩く感じます。時々、小皿に取り冷蔵庫で冷やすと頃合いの目安になります。冷水に落として見極める法もあるようです。
居人は冷蔵庫派です。
出来上がりましたら煮沸した瓶に詰め、10分程脱気をします。
脱気が終わったら逆さに置き粗熱を取ります。
色味は、夏蜜柑が清見オレンジに負けてしまいました。でも、良い仕上がりですよね!
ここで一つ勉強することが出来たのです。当たり前なことですが、品種により同じ時間加熱しても果皮の煮え方が違うことでした。又、果皮の白い部分を削ぎ落とした事が煮え方に違いをもたらしたのか?つまらないことを考えてしまいました。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。