修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.08.17
ペンFTに搭載してあるセルフタイマーは数種類ある。本体に取り付けるネジ穴位置が違う物。歯車の素材の違いによる物。
この個体は酸素と仲良しになるらしい!!交換しようにも補修部品は無い。
地道な作業で仲を割くことに致しましょう。
駆動第二バネの掛かりを外します。
腑分けをする前に掛かりバネの掛かり位置を確認しておきます。
掛かりバネ1&2は形状の違いとバネ圧の違いがあります。
掛かりバネ1&2の一端はアンクル解除レバーにある突起に位置します(1)(2)。
掛かりバネ1のもう一端はアンクル解除レバーの突起(1)に位置します。
掛かりバネ2のもう一端は(2)の突起に位置します。
画像、下列に並んでいる部品を外してから、セットレバーと(1)~(3)のネジを外します。
押さえ板を分離しますと歯車群が現れます。
アンクル&ガンギ車を分離します。残った歯車は単品になりますので順次分離していきます。
最後にセット歯車が残ります。
歯車の谷部の錆は歯車の咬合を妨げます。錆取り剤に浸し、錆が浮き上がるのを待ちます。浮き上がりました錆をワイヤーブラシで落としていきます。
一度で落とすことが出来ない場合は、数度、同じ作業を繰り返します。
綺麗に錆を落とすことが出来ました。
根気が要りますが、残りの歯車も同じように錆落としを致します。
組み立てて心地よい歯車音を聞きますと達成感があります。
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