修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.09.14
JAあきがわ五日市ファーマーズで新鮮な野菜を選んでいると携帯が鳴りました。
寄り道がばれて早く来いとの催促かと思いました。千里眼でもあるまいに分かる筈がありませんよね!
それは、先行していた蕎麦仲間からで蕎麦の萌芽が良くない。全体的には5割の萌芽だと伝えて来たのです。8月18日播種した後、降雨が見られ喜んでいたのですが、原因は何か?思ったほど雨量が見込めなかったのか?
兎も角、追加蒔きしなければ年末の楽しみが無くなります。東京に戻るのも時間的な問題だ!相模原市緑区根小屋の石井さんの所に種がある。兎も角、根小屋に向かう事にしました。
五日市から八王子・橋本経由で根小屋へ向かうには時間が掛かり過ぎます。
三角形の和の定理ではありませんが、根小屋へ向かう道がありました。
秋川街道からR61・R46・R47(町田街道)・R48と進路を取り昭和天皇武蔵野陵の傍を通る道です。どの辺に出てくるのだろう?見慣れた地名が現れました川尻交差点です。チョイ先の相原を右に折れ、新小倉橋を経て根小屋まで残り僅かな距離となりました。
所要時間40分でした。
玄蕎麦を受け取り檜原村下川乗蕎麦畑へ急ぎます。
根小屋の女郎蜘蛛。歌舞伎の隈どり宜しく個性的な文様?右側の糸で絡められたのは小昆虫か?エイリアンの一場面を思い出します。
檜原街道迄戻りました。正面の住居の屋根は直されていますが、葺き替える前の茅葺屋根の構造をしています。茅葺は維持管理が大変なのでしょうね!特別な場合を除き、数を減らしています。そう言えば鉄腕ダッシュ村の役場も茅葺でしたね! 何時になったら村の賑わいを取り戻せるのでしょうか?
一番酷い状態の道路上右側の畑です。一同、現実をどう受け入れるか茫然と畑を見つめます。奥では現実を受け入れたのか?畝切を始めた参加者です。
五日市ファーマーズで地元の農家の方と話したのです。畑は乾燥しきり種が蒔けなかった!
収穫時期の繰り下がりとなるが種まきが忙しくなると話しいました。
発芽率の良いお墓前の大きな畑です。この畑は右側から左に傾斜しています。他の畑に比べますと若干水はけの悪いのが幸いし、畑半分の発芽率が上がったものと思います。
8月18日が播種の日でした。播種が終わったと同時に降雨になりましたが、お湿り程度で終わったのでしょうね!となると種は水分を十分に吸収出来ず地中に残ったままなのか?それともバケツをひっくり返した雨で種が流されてしまったのか?
蕎麦作りに参加して十年近くになりますが、初めての出来事です。農業は難しい。
例年なら食草が豊富なはずでした。キリギリスが、食草が無いと嘆いておりました。
蕎麦畑は残念なことですが、百日草にキタテハチョウが飛来してきました。
キタテハは成虫体で越冬しますので厳しい桧原の冬越しには蜜を沢山吸い冬の厳しさに備えねばなりません。
雑草も厳しい環境だったようです。
降雨がある前の雑草は堪え忍ぶ窮乏生活。それでも一雨降れば新根を伸ばし、種を作るべく生命活動を始めるのです。蕎麦も芽吹いてくれればと願うばかりです。
一先ず桧原村蕎麦畑の追い蒔きを終わらせ、再度、根小屋へ向かいました。 蕎麦用に用意された畑に獣の足跡がありました。キツネかタヌキでしょうか?耕運仕立ての畑にミミズでも求めに来たのでしょうか?それとも悪名高きハクビシンでしょうか?
用意されていた10アール余の蕎麦畑、其処に22条の線が切ってあります。
片道100m。交代要員の所まで帰って来なければなりませんから往復200m「たねまきごんべえ」を押すことになります。
足跡の深さを見て下さい。柔らかく耕運された土に沈むのに負けないよう「たねまきごんべえ」を押していくわけですね!半端では無い重労働です。半分も進まないうちに流れる汗、目に入り痛いのです。帰ってくるまで何度休んだ事でしょう!!
流した汗の一粒一粒が蕎麦の実になる事を願っています。
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