修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.11.23
根小屋を訪れるのは一月半振りです。暑い最中の雑草抜きから季節は移り収穫の時期となっていました。杉も実りの準備に入っており、画像中程の丸い松毬が雌花、葉の先端の房状が雄花で年明けには花粉を飛散させます。
幼き頃の遊び道具、オナモミの種。至る所に生えていましたが見かけなくなりました。
尾羽打ち枯らしたモンシロチョウ、晩秋の穏やかな陽を受け最後の食事でしょうか?
景色も生き物も、もの悲しさを演じています。
備長炭の原木ウバメガシの兄弟実。ウバメガシのウバは(姥)の文字を当てたようで、春の幼芽はタンニンを含んでおり「付子」の代用品としてお歯黒染めに用いたので、この名前が付いたと言われています。
お歯黒に用いる付子鉄奬は五倍子(ごばいし)の粉を鉄汁に浸して作ります。
五倍子はウルシ科の葉の根元にネルデシロアブラムシが寄生して作り出した虫瘤でタンニン酸を大量に含んでいます。又、漢方薬としても利用されています。
思うに庶民に五倍子は高価だったと思うのです。そこで、身近にあるウバメガシの幼芽を代用したのでしょうね!代用品を見つけた先人は偉いです。
夏蕎麦は収穫間近台風に煽られ僅かな収量となってしまいました。
秋蕎麦は檜原村播種に遅れること2週間後に播種したのです。この2週間が明暗を分けたのです。
大型の台風17号は徐々に東寄りに進路を取り関東北部を縦断しました。二つの蕎麦畑は風の強い東側に位置し、桧原畑は茎が折れる被害を受けましたが、根小屋は遅かった分、倒れただけで済みました。
その後、台風の来襲も無く根小屋に住み着いています小昆虫により受粉が進んだのです。
刈り取りは今月末頃になりますでしょうか?昨年並みの風味ある蕎麦粉になればと願っています。
茂りました葉で大地が見えませんでした大豆畑は、葉を落とし、鞘の中の豆は丸い大豆へと形態を変えました。広い畑は、昨年より導入されましたコンバインで収穫します。
機械の入らない狭い畑は人力頼り。草刈り機で薙ぎ倒します。
足場の悪い畝の中で枝を集めます。
集めた小山は電車のホーム、其処へ脱穀機が横付けされます。
枝ごと脱穀機に送り込みますと粉砕され大豆が回収され、不要となりました葉や枝は排出口より飛ばされます。微細な塵はマスクを通り抜け鼻の中に入り込みます。
作業が終わりました時、陽は丹沢の山陰に沈むと共に冷気が根小屋を覆い始めました。
頂きましたレタス・ブロッコリー・フェンネルの新鮮野菜。
フェンネル??です。葉の形は、この年になりまして食べられるようになりました陸に上がったモズクの感がします。Webで調べましたらハーブ野菜なのですね!
調理するのが楽しみになります。
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