修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.12.07
固く締め付けてありますが、ヘリコイド部と鏡筒部に分離できます。
押さえ環を外すと後レンズ群は二組の投げ込み組み込みレンズで構成されており、両者の間には調整?盤が入っていました。
押さえ環を外す。押さえ環にネジ切りされている穴があるが、ネジで止めた痕跡が無く接着止めされていた。ライツ社としては珍しい。
本来ならネジ止めであるべきですが、何らかの理由があったのでしょうか?
押さえ環を外す。
絞り値環のネジを外すと前側に抜けていくが、絞り値作動環との間に鋼球と板バネが入っていました。注意しながら絞り値環を外さないと紛失に繋がる所でした。
絞り値作動軸ネジ2本を外すと絞り値作動環が後方に抜けます。
組み込むときは鏡筒の溝に鋼球が働く位置とします。
此処で前群レンズを外します。絞り値作動環と前群レンズの間に押さえバネが入っています。先に前群レンズを外して前記の分解を致しますと絞り羽根ダボが外れてしまいます。
保存環境が悪かったのでしょうね!絞りを動かす度に錆粉が落ちます。
清掃後でも錆の痕跡が残りました。大事に使用して貰いたいです。
#892のヘリコイドグリス交換へ続きます。
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