原科さん作品

【笑面寺】
荘厳な雰囲気を醸し出す、早咲きのしだれ桜。

原科さん作品

【新郷瀬川】満開の川沿いの桜の中を、自転車で通り過ぎる地元の少年。
原科さん作品

【小牧山】名古屋空港を離陸したジェット機をポイントに、春の小牧山風景。

 

現在原科さんが、工夫を凝らしているのが作品の展示方法。
 従来の額縁に飾る方法の他、作品によっては自ら考案した、障子への作品貼りという方法も人気だとか。
 これは額に見える部分が和室などに使っている障子そのもので、その和紙面をキャンバスに作品と書を配置することで、単独の写真とはひと味違う独特の情緒あふれた新しい素敵な作品が誕生します。
 こういった作品が自宅のある高蔵寺付近のあちこちの店内に展示されており、お客さまから「和む」「安らぐ」「癒される」といった声が聞かれるそうです。
 原科さんの写真のキャリアは、1968年からはじまりますが、1986年には全電通(現NTT労組)で全国規模の写真サークル発足にあたり会長に就任。
 全国にサークルの仲間が散らばり、現在でも情報を共有したり、一緒に撮影に出かける仲だそうです。
 また昨年8月には、自費出版で集大成とも言うべき写真集「出会いをありがとう」を出版。そのタイトルからもわかるように、おさめられている多くの作品には人物が登場し、原科さんはこの人たちとの出会いを何よりも大切にしています。

原科さん作品
障子に書を添えることで、写真の魅力がぐっと引き立ってきます。


 作品ももちろんですが、障子による展示といい、仲間を大切にされる姿勢にも、社交的で、親切心にあふれ、優しく話される原科さんの人柄が表れている気がします。
 500部用意した写真集はあっという間に残り少なくなり、「もっと印刷しておけば良かったかと、後になって思いました」と残念がられていました。

高蔵寺にほど近い美容院にて、原科さんの作品とご本人。
2004年8月発行の写真集「出会いをありがとう」。
カメラをはじめたきっかけになったSLから、各地の人々と風景など、これまで撮りためた作品や、原科さんの家族の写真まで、まさに集大成。
原科さん作品
春夏秋冬の連作も、障子の額縁でより趣のある作品に。
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