現在原科さんが、工夫を凝らしているのが作品の展示方法。
従来の額縁に飾る方法の他、作品によっては自ら考案した、障子への作品貼りという方法も人気だとか。
これは額に見える部分が和室などに使っている障子そのもので、その和紙面をキャンバスに作品と書を配置することで、単独の写真とはひと味違う独特の情緒あふれた新しい素敵な作品が誕生します。
こういった作品が自宅のある高蔵寺付近のあちこちの店内に展示されており、お客さまから「和む」「安らぐ」「癒される」といった声が聞かれるそうです。
原科さんの写真のキャリアは、1968年からはじまりますが、1986年には全電通(現NTT労組)で全国規模の写真サークル発足にあたり会長に就任。
全国にサークルの仲間が散らばり、現在でも情報を共有したり、一緒に撮影に出かける仲だそうです。
また昨年8月には、自費出版で集大成とも言うべき写真集「出会いをありがとう」を出版。そのタイトルからもわかるように、おさめられている多くの作品には人物が登場し、原科さんはこの人たちとの出会いを何よりも大切にしています。