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すすきののど真ん中に焼鳥店を構えて40年になるという滝田さん。「こだわりの炭火を使った調理台はとても熱いんです」と笑いながら話をされていましたが、いまだに現役で調理場に立っているそうです。
「ウチはうまいから。うまいの喰わせるから今度ぜひ来てください。」と胸を張っていらっしゃる姿は、近年すすきのの居酒屋が激減している状況の中で、生き残った自信に溢れていました。
その滝田さんはもともと日本画の収集が趣味でした。
それを知った、お客のプロカメラマンから写真を勧められたのが15年ほど前。自分の性格から、始めれば凝るのがわかっていた滝田さんは当初は断っていたそうですが、ペンタックスのマニュアル機を譲られ、とうとう写真を始めたのだとか。
はじめは道内の観光地を巡っての撮影がメインだった滝田さんも、「人と同じことをやっていても面白くない」と元来の凝り性を発揮して活動範囲を広げ、今では強者がひしめく「カメラのキタムラ四季のフォトコンテスト」でも上位入賞する腕前に。
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滝田さんが店長を務める焼鳥店の店内では、お品書きと並んで滝田さんの作品が同居。 |
現在ではニコンF3とマミヤRB67を駆使する滝田さん。地元ならではの地の利を活かして、「札幌の風景」を大事にしたいのだとか。
いつの頃からか、店に飾った作品を「買いたい」と申し出られるお客さんが現れはじめ、写真を始めた頃は懐疑的だった奥さんから、最近では「今日は撮影行かないの?なんて言われるようになって」と大笑いされていました。
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