【雲湧く】海からの風が雲を呼ぶ。そして雲が雨を呼ぶ。ものすごいスピードで変化していく。標高1200mのところにある展望台。午後3時頃に行くと、よく虹が見られる。
■ソニーα100 レンズ:DT 11-18mm F4.5-5.6 シャッタースピード:1/60 絞り:f11 ISO100 撮影地:カウアイ島カララウ展望台より

 

 

写真の上達方法は、自分が撮りたいイメージを
いつも思い描いていること。
そして、大きくプリントして見ること。
――三好先生には、キタムラ・きむら四季のフォトコンテスト「秋」の審査をお願いしました。審査をされた感想をお聞かせください。

 日本の秋の美しさを詩的に捉え、作品を見た誰もが、自分でも撮ってみたと思える作品が最終的に残ったと思います。写真はただ、技術的にうまいというだけではダメ。そこにプラスアルファの要素が必要です。自分の撮りたかった世界がちゃんと表現されているか、凝縮されているか、写真に自分の気持ちの高まりが表れているかが大事です。気持ちの高まりとは、手応えであり、そのときの充実感です。「今まで自分が撮った写真の中で、これ以上のものはない」というような応募作品に期待したいです。

――夏のフォトコンテストの作品募集が始まりますが、応募される方へのアドバイスがあればお聞かせください?

 「夏の写真」を考えた時に思い浮かぶのは、青空や海などです。特に水は夏の被写体には最適だと思います。その水をどうやって捉えるのか、海と川でも違うと思いますし、水が主役の写真を意識してもいいと思います。その際、デジタルカメラは水がきれいに撮れるので、両者のマッチングがいいことを知っておいて欲しいと思います。
 今はカメラもデジタルになって、どんな写真も比較的容易に撮ることができる環境です。こうした中で撮る時の気持ちをいかに高められるかが重要です。それと事前に情報を集めて学習しておくことも大事です。その上で日頃から自分が撮りたいイメージを描いておくことが必要です。

――デジタルカメラが普及した今、大事なのはどのようなことでしょうか?

 写真を大きくプリントしてみることです。撮った画像をモニターで見るだけでなく、せめて四つ切くらいには伸ばして欲しいですね。それを眺めたり、壁に貼ってみたりすることで写真は上達します。写真はカメラで撮るだけでは完結しません。プリントまですることで作品として完結します。しかも、きれいなプリントにしなければ意味がありません。自分でプリントするのでは、なかなか思い通りの仕上がりにはなりません。やはり専門店のプリントに出すことが大事です。特にグラデーションは専門店のプリントでないと出にくいものです。パソコンに取り込んでモニターで見ることは、写真を楽しむことにはなりますが、写真を上達させる手段にはなりません。

――本日はお忙しいところを、ありがとうございました。


【聖地に沈む夕陽】サンセットの後は、あんなににぎやかだったビーチも誰もいなくなり、静かに撮影に集中できる。スローシャッターにして、波をブラしてみた。色調も油絵のような感じをねらった。
■ソニーα100 レンズ:Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA シャッタースピード:1.6 絞り:f13 ISO100 三脚使用 撮影地:カウアイ島ケエビーチ

 

【聖地で踊る】古典フラのリズムは力強く、大地を蹴って踊る。神に捧げるための踊りだ。
■ソニーα100 レンズ:Sonnar T* 135mm F1.8 ZA シャッタースピード:1/80 絞り:f5.6 ISO100 撮影地:カウアイ島

 

 

【虹を呼ぶ】フラを踊っていると、よく虹が出る。珍しいことではないらしい。自然と一体になった時に出るのだろうか。ちょっと怖い気がした。
■ソニーα100 レンズ:DT 11-18mm F4.5-5.6 シャッタースピード:1/30 絞り:f5.6 ISO100 撮影地:カウアイ島

 

屋久島のようなジャングルが、山頂近くに広がっている。この場所にしかない珍しい植物が茂っている。下から見上げるようなアングルで、森のスケール感を出すようにした。
■ソニーα100 レンズ:Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA シャッタースピード:0.8 絞り:f18 ISO100 三脚使用 撮影地:モロカイ島ペペオパエ湿原

 
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