家族の絆を深めることができる
大事なもの

 フォトブックをつくるのにはまず画像が必要です。どのような被写体が適しているのでしょうか?
 「最も身近な被写体といえば、やはり子ども≠ナす。身近にある最高の被写体でしょう。日常の中で子どもが見せるかわいい表情を撮影できるのはお母さんの特権です。笑顔だけでなく、寝顔や泣き顔も絵になります。お母さん方には是非お子さんの写真でフォトブックをつくることをお勧めします」。
 いろいろなタイプのフォトブックが揃っていますが、初めてフォトブックをつくる方に織作さんがお勧めするのはどのタイプですか?
 「それぞれ特徴があり、テーマや目的によって使い分ければいいと思いますが、私が特にいいと思ったのが、銀塩仕上げでコンパクトなフォトブック リフォット≠ニ、ケータイだけでつくるチューミー≠ナす」。

 ポイントはどのようなことでしょうか?
 「この2つに共通しているのがアマチュアならではの楽しさや、作者の気持ちが伝わりやすい点です。特にケータイだけでつくるタイプは面白いですね。ケータイのカメラの性能も良くなっていますし、皆さんケータイで気に入ったものがあると気軽に撮影しています。ですから作品になる画像はいっぱいあるはずです。そして、普通のプリントに比べて写真集としてのカタチ≠ノすることで、受け取った時や見た時の感動がまったく違います」。


百点満点の写真ばかりでは
面白くありません
 たくさんの画像で構成され1冊のフォトブックができ上がりますが、より楽しさや面白さを出すには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
 「私が教えている大学で、ポートフォリオ(※)の試験があるのですが、フォトブックをつくる時のポイントと非常に似ています。それは流れ≠つくること。順番・大きさ・左右のバランス・前後ページとの繋がりなどです。色のバランスも大事です。写真集は百点満点のいい写真ばかりを並べたのでは面白くないんです。いろいろなものが混在した中でのストーリー≠ェ必要です。これらのことを意識してフォトブックをつくっていくといいと思います」。

※ポートフォリオ…ファイルなどに仕上げた作品集
 

 

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