今、写真界はデジタルカメラ全盛の時代。カメラメーカーはもちろん、カメラ書籍もデジタル一色。しかし、そんな中でも銀塩写真にこだわり続けている方も数多くいます。中でもリバーサルフィルムの人気は根強く、その最大の理由が“色の階調再現の豊かさ”です。すなわち“微妙なグラデーションと明解なコントラスト”。このことはプロ・アマチュアの区別なく支持されています。今回、代表的なリバーサルフィルムの特性についてリポートいたします。
フォトコンテストの募集テーマに多くある「自然風景写真」を撮影されているカメラマンに人気の富士フイルムのベルビア50は、精細な描写ができる超微粒子によりグラデーションも豊か。大伸ばししても色彩再現性に優れ、自然風景・花など幅広い被写体の撮影に適しています。また、様々な撮影条件に対応できるバランスの良さが特徴のプロビア100Fは、色再現性・コントラストなどが自然で初心者からベテランまで使いやすいフィルムです。さらに、あらゆる撮影シーンでオールマイティに使用できるのがプロビア400X。天候や光に左右される自然風景の撮影でも、ISO100に比べ2段分早いシャッターを切ることが可能。手ブレ防止にもなるメリットがあり、特にスポーツ・人物などの撮影に威力を発揮します。
富士フイルムと並んで人気のあるリバーサルフィルムと言えばコダックです。新世代シリーズ「Eファミリー」はプロからアマチュア写真愛好家まで、幅広いニーズや用途に合わせて使い分けができます。プロユース向けに開発されたエクタクロームE100VSは鮮やかさとダイナミックな色彩再現を実現。スタジオでのコマーシャル撮影はもちろん、自然風景・スポーツなどの野外撮影にも適したオールマイティなフィルムです。 |