プリントすることで高まる写真の価値。
質感にこだわるなら銀塩タイプのお店プリント。
 
 現在、撮影した画像をプリントする方は確かに減っていると思います。以前は撮影と印画紙にプリントすることはセットになっていました。しかし、今はデジタルカメラで撮影した画像をブログに公開したり、友だち同士でメールで送りあうといった“写真の楽しみ方”が普通になっています。それが故に“プリント”することに特別感が生まれ、プリントの価値が高まっていると思います。大事な写真こそプリントするべきです。それが写真の価値のひとつだと思います。
 デジタルデータも便利ですが、同じ画像でもプリントして見た場合とモニターで見た場合では、プリントの方がより長く鮮明に記憶に残ります。それとプリントには手にした時の感動があります。さらにA4や四つ切りサイズにプリントすると写真の見え方が変わるはずです。大きくプリントすることで“作品感”がでてきます。
 私自身も大きく伸ばすのは写真展の時くらいになってしまいました。今は仕事でもデータ納品が多いので、色見本としてプリントを付けていますがインクジェットプリントです。時間がないことが多いのでお店プリントではなくホームプリントになってしまいがちです。しかし、人に差し上げる写真はサイズに関わらずお店の銀塩タイプのプリントにしています。
 やはり質感が違うと思うからです。
 
プリント方法やサイズもいろいろ。
お気に入りの写真は大きくプリントして、
額装すれば素敵なインテリアに。
 
 写真は大きくプリントすることで作品性が生まれます。さらに額装することで価値が高まります。写真は飾ることで作品としての本質がより見えてきます。それにより写真が上達してくるはずです。また、小さな写真を組み合わせて飾るのもおしゃれです。絵柄に合わせたり、お部屋のインテリアのひとつとしてフレームを考えて選ぶのも写真の楽しみではないでしょうか。
 そして、お部屋に飾る写真で大切なのが『飽きが来ない』こと。写真自体の主張が強すぎてもいけません。子どもの写真の場合であれば、空間や空気感が感じられるものがいいと思います。撮影した時の情景が蘇ったり雰囲気が想像できるものがいいです。
 
写真を贈ることで生まれる、
新たなコミュニケーション。
 
 写真は絵画と比べると、贈ることや飾ることが、まだまだ一般的ではありません。それは、優れた写真であっても、部屋に飾ってみると違和感を覚える場合も多いからではないでしょうか。ですから「作品としていい写真」と「飾って素敵な写真」は少し違うように思えます。
 したがって、贈って喜ばれるにはどうしたらいいのかを考える必要があります。形態・サイズ・数などそのポイントはいろいろです。飾っていただくことが前提であれば、きちんと額装することも必要です。それぞれの被写体に合ったプリントサイズというものもあります。また、飾っていただくお部屋の広さを考慮することも大事です。これらを総合的に考えてプレゼントすることが大切であり、また贈る側の楽しみではないでしょうか。今後、プレゼントアイテムの一つとして、写真の活用を考えてみてはいかがでしょうか。


 
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