山道を通ると時より見かける、無名滝。前の晩に雨が降ると現れる滝。たまにしか見ることができないが故の魅力がある。
■カメラ:ペンタックス645NU レンズ:33-55mmF4.5 絞り:F13 -0.3EV 三脚使用 PLフィルター使用 RVP50
私の撮影テーマである“日本の原風景”の中でも、
「桜」「富士山」「滝」は特別な存在。
約2年前に大病を患い、撮影からも暫く遠ざかっていた竹内敏信先生。その後、懸命のリハビリを行ない、まだ万全とは言えない身体ながら、徐々に撮影に取り組まれています。その撮影に対する熱い気持ちは以前と変わることがありません。退院後に新たなテーマとして取り組まれた「滝」や、昨年2年ぶりに撮影することができた「桜」への想い。また最近特に力を入れている「富士山」の撮影などに関する貴重なお話を伺うことができました。さらにご自身のリハビリにも役立ったという『写真が持っている力』についても語っていただきました。
※なお、表紙及び特集ページに掲載した写真は、すべて竹内先生が2008年5月以降に撮影された作品です。
たけうちとしのぶ
1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務の後、フリーとなる。主として35ミリ一眼レフカメラを駆使し、鋭敏な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦しつづける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査委員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社)、「大欧羅巴」「天地」「天地聲聞」「櫻暦」「一本櫻百本」「竹内敏信の熊野古道」(出版芸術社)、「天地風韻」(日本芸術出版社)、「雪月花」(トーキョーセブン)、「digiscape 日本列島」(ソフトバンククリエイティブ株式会社)などがある。日本写真芸術専門学校副校長 東京工芸大学講師 現代写真研究所講師 NPO法人 フォトカルチャー倶楽部顧問。
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