写真家のカメラバッグの中身が知りたい!|吉永陽一
はじめに
初めまして。吉永陽一と申します。私は子供時代から廃墟と線路をこよなく愛し、作品を撮り続けています。10年ほど前より長年の憧れであった「空撮鉄道写真」に挑戦し、「空鉄(そらてつ)」という名をつけて私なりの空撮鉄道の世界観をつくっています。
今回私が紹介するカメラバッグは2つ。それぞれバッグの機能や大きさ、それに伴う機材も全く異なり、用途も変わります。オススメの機材やポイントを交えながらご紹介いたします。
ドンケ
世界中の報道カメラマン達にもっとも愛されている超定番、いわばドンケの原点です。1976年に最初のモデルが発売されてから、ほぼ変わらない形で40年間売れ続けています。
35mm一眼レフを2台+レンズ4本+ストロボなど、基本的な機材一式を収納可能。コットンキャンバスという、1976年当時ではカメラバッグに使うことなどなかった素材を選び、身体に馴染んで使うたびに味が出るという優れた特性が長寿モデルとなった秘訣かも知れません。
銀一株式会社HP「DOMKE F-2」製品ページより引用
- Nikon D800
- Nikon D500
- Nikon AF-SNIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
- Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
- Nikon AF-SNIKKOR 24-70mm f/2.8E ED
- SIGMA 15mm F2.8EX DIAGONAL FISHEYE
- 災害用防寒シート(都営交通販促品)
- チャック付きビニール袋の小物入れ、お守り
- ティッシュ、シャワーキャップ(レインコート代わり)
- セロテープ(補修にも使える)
- バッテリー(チャック付き袋に入れると、水濡れ防止や紛失防止になる)
- メディア各種(チャック付き袋に入れておく)
- 温泉タオルとビニール(機材を拭くだけでなく、レインコート代わりになる)
- 手袋
シュープリームブラック
街中でも旅先でも、必要な機材を機能的かつコンパクトに収納。カメラバッグに見えないスナップ専用バッグ。
株式会社エツミHP シュープリーム製品サイトより引用
- FUJIFILM X―T2+FUJINON XF14mm f2.8R
- ローライコードIII (6×6版フィルムカメラ)
- FUJINON XF50-140mm f2.8R OIS WR
- レリーズ
- Kenko Zeta C-PL 77mmと58mm-77mm変換リング
- セロテープ(補修にも使える、撮影済ブローニーフィルムをテープで止める)
- JPS会員PRESSパス(万が一必要なときのために)
- ブロア(ショートストロークバージョン)
- バッテリー(チャック付き袋に入れると、水濡れ防止や紛失防止になる)
- メディア(ガマ口に入れている)
- チャック付き袋の小物入れ(栓抜き、レンズ拭き、電池など)
- ビニール袋と買物袋(海外で買物するとき、レジ袋が無いor有料のときがある)
- 手袋
- 使い捨てカイロ
2つのカメラバッグそれぞれの特徴
ここからは、カメラバッグそれぞれのポイントを写真と共にご紹介します。
■右が空撮や取材用などに使うDOMKE F-2、左が鉄道旅などに使うエツミシュープリーム
■エツミシュープリーム、キャリーバッグの持ち手にも取り付けられる。
■DOMKEの追加サブバッグにはメモ帳やブロアなど小物を。手袋はカメラ型ポーチに。
■ シュープリームの中。ローライコードと機材が重なるのでパッキンを緩衝材にする。
■バッテリー入れは台所用品のチャック付き袋。バッテリーのシールは自分用の目印。
■前部ポケットその2。メディア、バッテリー、C-PLフィルターなどを入れる。
■ショルダーは肩が痛くなるので、AIRCELL製品で負担軽減をしている。
■旅のメインはX-T3+FUJINON XF18-55mm f2.8-4R LM OISを使用。すぐ撮影できるようバッグには入れず、首や肩から下げている