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SNS用自分撮りのヒントVol.128 2013年08月09日更新

ちょっと前のことです。春に仕事友達の企画で「電子書籍セミナー」に出たとき、セミナーを聞きに来てくれた女性の方から「SNS用に自分の写真を撮るとき好感度の高い撮り方が知りたい」と言われたことを思いだしました。「好感度の高いプロフィール写真」と一言で言ってもそれがどのような写真かが難しいところなのですが、とりあえず自分で自分を撮るとき、なるべくきれいに撮るためのヒントをひとつ紹介したいと思います。

とりあえずきれいに撮るなら光を選ぶ

さて、自分で自分を撮る場合、細かい確認をしながら撮るのは難しいので大体どんな風に写るのかを頭の中でイメージしながら撮らなければなりません。こういった写真の場合顔の印象を左右するのが表情と光です。表情については基本は笑顔でいいでしょう。この点についてはご本人でがんばって笑顔をつくってもらうしかありません。次に光ですが、お勧めするのは屋外での自分撮りです。室内でも十分な明るさがあればいいのですが、暗い室内でストロボを使って撮るよりは屋外の自然光のほうがいいと思います。

レフの代わりになるものをさがす

とりあえず、家の前の道路に出て娘に自分撮りをさせてみました。ただの住宅街の道路なので、背景がものすごく殺風景ですが、今回はとりあえず背景はおいておいて自分の顔をきれいに写すことを目標として話していこうと思います。[作例(1)]は道路の片側の壁際で撮りました。目の周りのくぼんだところや、口元などが陰になって暗くなっています。笑顔ではありますがイマイチの写りになってしまいました。顔を明るくするにはレフ板が一枚あればだいぶカバーできるのですが、「SNS用自分撮り」にアシスタントにレフを持たせて…などという方法を紹介してもまったく現実的ではないのは百も承知です。通称アゴレフと呼ばれている方法ですが、一枚の大きめのレフを人物のアゴ下から入れると顔が明るく、しわや吹き出物なども目立たなくなります。ようはこのアゴレフの代わりになるものを探して撮ったらいいのではないかと思います。

作例(1)とりあえず普通に撮ってみた

作例(1)とりあえず普通に撮ってみた

白いセダンのボンネットをレフ代わりに使う

ご近所の方の車をレフ代わりに使わせてもらいました。白い車のボンネットをレフのかわりにしたわけです。空からの光がセダンのボンネットに反射して顔に下から光が当たるような働きをしてくれます。[作例(2)]がその状況です。車の正面ぎりぎりのところに立ち、目の高さくらいから自分で撮った写真が[作例(3)]です。目元口元の影が消えて顔全体が明るく写っています。おでこのにきびも目立たなくなりました。このとき気をつけるのは顔に直射日光があたらない角度で撮るということです。背中に太陽を背負う角度(逆光)であればベストです。ちなみにあまりカメラを低い位置から構えてしまうと背景が空になり逆光がきつくてきれいに写りません[作例(4)]この場合車はセダン(ボンネットが広い)で色は白(色のかぶりがない)がぜったいお勧めです。屋外で探せるレフの代用品としては結構探しやすい素材だと思います。

作例(2)白い車をレフの代わりに

作例(2)白い車をレフの代わりに

作例(3)顔はきれいに写った

作例(3)顔はきれいに写った

作例(4)下から撮ると逆光がきつすぎる

作例(4)下から撮ると逆光がきつすぎる

背景が目立たないようにトリミングする

さて、撮った写真は背景が近所のアパートなので、背景をトリミングしてなるべく目立たないようにしてみました。[作例(5)]もし背景にこだわりたいがちょうどいい場所に車がない、と言う場合はVOL064で紹介した銀色のレジャーシートを使う方法を試してみてください。ちょっと面倒ですが、これなら車がない場所でも同じような効果が得られます。

作例(5)背景が目立たないようにトリミング

作例(5)背景が目立たないようにトリミング


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