修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.05.21
この記事は「最後の頼み事(マミヤ6IV型編)」からの続きとなっています。
洗浄後、シャッター羽根は右巻きに組み込みます。
本来は、シンクロ遅延機構を分解しますが、端折っちゃいます。
4本のネジを外し、押さえ板を外します。
此処では、端折りましたシンクロ遅延機構の歯車毎外すことになり、組み込みにコツがいります。
Aベンジンで油分の洗浄を致します。未だAベンジンは綺麗です。
スローガバナごとAベンジンで洗浄後、注油をします。
グリス類の汚れと、金属の摩耗粉が沈んでいます。
スローガバナにはゼンマイ仕掛け(コイルバネ)?がありまして、無闇な位置で外しますと掛け歯車がゼンマイ(コイルバネ)の作用により飛び出して仕舞います。
シャッター羽根の組み込みは開閉レバーを外し、羽根開閉環を開放位置にすると組み込みやすいですね。プロンター亜種のコパル製と比べると作業能率の違いが分かります。
以前、ブログ記事に書きましたMAMIYA AUTOMAT を購入頂きましたお客様が
https://www.kitamura.jp/photo/repairer/2008/re210.html
マミヤ6が好きでね!「不具合が3台あるのだから」と言われ吐息を吐いた事がありました。
過日、同じように直してよ!と持ち込んだのです。
https://www.kitamura.jp/photo/repairer/2009/re290.html
其れは喜んで頂きましたが、もう一台頼むよと言われて仕舞いました。
又の機会にと答えたのです。暫くの様子見でした。しかし、痺れを切らし最後の頼み事になった次第です。
日本橋店中古売場 田口由明
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